価格改定後の動向に不透明感

日本株銘柄FOCUS,鳥貴族
(写真=Thinkstock/GettyImages)※写真はイメージです

鳥貴族が13日に発表した2017年7月期の決算は売上高が前期比19.7%増の293億円、営業利益が同8.7%減の14.6億円となりました。売上高は58店舗の新規出店に加えて、既存店売上高が前期比0.4%増と前年をわずかに上回ったことで2割近い大幅な増収となりました。しかし、営業利益は食材の国産化や仕入れ価格の高騰などによる粗利の悪化(1.7億円)や人件費増(3億円)などにより前期比で5億円の減益となっています。

鳥貴族では、人件費の上昇や国産食材の仕入れ価格の高騰、酒税法改正の影響などを考慮し来月からフードとドリンクの価格を280円から298円へと引き上げる予定です。これにより鳥貴族では今期の既存店売上高が値上げによる客数減によるマイナス影響(3%のマイナス)を客単価上昇によるプラス影響(6%のプラス)と既存店の成長(1%のプラス)で吸収し、前期比で4%増になると試算しています。

この既存店売上高と直営店の80店舗純増を前提に、今期の業績予想は売上高が前期比25.9%増の369億円、営業利益が同62.2%増の23.6億円となっています。しかし、既存店売上高の試算については裏付けに乏しく、価格改定の影響は不透明だといえます。これまで均一の低価格が支持されてきただけに価格改定後の既存店売上高が鳥貴族の計画通りに推移するのか見極める必要がありそうです。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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