2018年1月から「つみたてNISA」がはじまる。これまでの「NISA」とは何が違うのか、また、現在の「NISA」との併用は可能なのかなど、新しい制度なので疑問はつきない。そこで、10の質問に答えるかたちで解説していこう。

1. 「つみたてNISA」とは何か ?

つみたてNISA
(写真=PIXTA)

「つみたてNISA」は、2018年1月から開始される新しい非課税制度である。この非課税制度は、貯蓄好きの日本人にもっと投資をしてもらうために、その運用益を非課税とするものだ。非課税投資枠(年間投資上限)は年間40万円で、期間は20年だ。

なお、既に特定口座や一般口座で保有している投資信託を「つみたてNISA」口座に移すことはできない。もし、保有している投資商品と同一のものをNISA口座で保有したい場合には、保有している金融商品を一旦売却し、新たに「つみたてNISA」口座で購入する必要がある。

2. どのような金融商品に投資できるのか ?

具体的な金融商品としては、「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」であるが、手数料や信託期間、純資産等について金融庁が定めた一定の条件を満たしている必要がある。(なお、2017年10月5日時点で、ETFは商品ラインナップに入っていない)

「つみたてNISA」は名前のとおり、「つみたて」形式でした投資をすることができない。たとえば、「毎月2万円」というように定期的に継続して購入する必要がある。

3. 「NISA」と「つみたてNISA」の違いは何か ?

【購入タイミング】

「NISA」と「つみたてNISA」の違いは、「NISA」が株式、ETF、REIT、公募株式投資信託など随時購入できる金融商品に投資できるのに対し、「つみたてNISA」は、定期的に継続した購入でなければならない点だ。ちなみに「NISA」であれば、随時購入可能なので、自分の意思で定期的に購入して積み立てることも可能だ。

【投資期間】

「NISA」の期間は今のところ2023年まで実施される予定で、保有期間は5年である。一方、「つみたてNISA」は、20年間になっている。

4. 「NISA」との併用は可能か ?

「NISA」と「つみたてNISA」の併用はできない。どちらかを必ず選択しなければならない。現在、「NISA」口座を持っている人が、「つみたてNISA」に変更したい場合には、変更手続きが必要になる。ただし、2018年は「つみたてNISA」を利用し、2019年からは「NISA」にするというように、年ごとに「NISA」と「つみたてNISA」を切り替えることは可能だ。

5. 「NISA」から「つみたてNISA」の切り替えはどうするか ?

「NISA」口座を利用していて、「つみたてNISA」に切り替える場合には、「金融商品取引業者等変更届出書」または「非課税口座異動届出書」を当該金融機関に提出する必要がある。なお、「NISA」で運用していた金融商品の運用益等は、非課税期間が終了するまでは非課税となる。

6. 誤って2つの金融機関に申請したらどうなるか?

「つみたてNISA」は、同じ年に開設できる口座は1つの金融機関(1口座)に限られている。そのため、誤って、複数の金融機関に「つみたてNISA」の申し込みをしても、いずれか一つしか開設することはできない。税務署での非課税の確認手続は受付順に処理されるので、早く申請した金融機関に「つみたてNISA」口座が開設される。

7. 途中で金融機関を変えることは可能か ?

現在利用中の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を提出し、「勘定廃止通知書」の交付を受け、変更しようとする金融機関に対して、「勘定廃止通知書」を添付の上、「非課税口座開設届出書」を提出することで変更できる。

当該年度に取引をしていなければ、年度途中でも取扱い金融機関を変更することはできるが、一度でも取引している場合には翌年度までは変更できない。

8. 海外に転勤になった場合はどうなるか ?

「つみたてNISA」口座開設者が、海外転勤により「非居住者」となった場合には、「つみたてNISA」口座がある金融機関に「出国届出書」を提出しなければならず、その届け出によって「つみたてNISA」口座は閉鎖される。「つみたてNISA」口座にある商品は、「特定口座」又は「一般口座」に移管され、非課税の適用は受けられなくなる。

9. 確定申告は必要か ?

「つみたてNISA」口座での売買益および配当金等は非課税であり、売買損失もないものとみなされるので、確定申告の必要はない。確定申告しないのは非常に楽でよいが、「つみたてNISA」口座の取引において損失が生じていても、その他の口座との損益通算は認められないので、損失がでないような商品選びには注意が必要だ。

なお、つみたてNISAの非課税期間20年間が終わると、「つみたてNISA」で購入した商品は、特定口座や一般口座などに移り、その後の売買益等については課税される。

10. 「NISA」と「つみたてNISA」の選び方は?

「NISA」と「つみたてNISA」はいずれか1つしか選択できないが、結局どちらを選べばよいのか。判断基準の1つとして、短期的に運用するか、長期的に運用するかである。「つみたてNISA」は20年間と長い間非課税となるので、長期投資に向いている。他方、金融知識があり、短期的に株などで運用したい場合には「NISA」を選択することになる。(ZUU online 編集部)

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