M&Aキャピタルパートナーズの会社概要
M&Aキャピタルパートナーズ <6080>が、上場からおよそ1年で東証1部に市場変更となった。同社は、その名の通りM&A案件を手掛ける会社として2005年に設立。従業員は30人ほど(2014年9月時点)の小さな会社である。2013年11月に東証マザーズに新規上場し、約1年後の2014年12月、一足飛びに東証1部入りを果たした。
同社は、金融、証券などの金融関係に属さない、完全独立系のM&A仲介専門会社である。強みとしている事業は、小・中企業者向けの事業継承業務。経営者の高齢化により難しくなった事業継承の問題を解決し、オーナーが満足してリタイアできる事を目標として事業を行っている。
特色は3つ。業界ごとに専門性をもったアドバイザリーを選任していること。ネット上ですぐに同社が見つかるように検索の工夫に注力していること。そして、料金は結果を出してからの成功報酬の仕組みをとっていることだ。
M&A市場の現状
企業のM&A(合併・買収)が世界的に活発化している。アメリカでは企業合併や買収はかなり以前から一般的に行われ、経営者が変わることもよくあるが、日本でも増加傾向にある。特に日本企業の海外展開に伴い、2014年の日本の企業による海外企業へのM&Aは過去最高を更新するともいわれている。
また国内においては、経営者の高齢化による事業継承案件の増加に加え、企業の規模が大きくなりグローバル化するなかでの事業再編、あるいは買収防衛策としてなど、さまざまな事業背景において経営戦略のひとつとしてM&Aが使われるようになっている。それでも、日本では歴史が浅いともいわれ、M&A市場はまだまだビジネスチャンスが広がる市場とみなされている。