来期は5期連続の増収増益を予想

上場初年度となる2014年9月期の決算は、売上高16億6,700万円(前年比144%)、経常利益8億800万円(前年比137%)の増収増益。これは直近四半期決算での予想値も上回る結果だった。受注の案件も過去最高の受注件数を達成し、コンサルタントの増加、株式上場などが後押し、設立以来の順調な成長が続いている。

この決算を受けて、2015年9月期の予想は、売上高18億6,500万円、経常利益は8億4,400万円。5期連続の増収増益を予想している。東証1部への変更もあり、信頼性の高まりから、契約件数のペースはしばらく上昇傾向が続くと考えられる。


事業承継ビジネスの今後

同社の最大の強みは、中小企業を中心にした事業継承案件。会社と会社を結びつける橋渡しにおいて、高齢化が加速する社会のニーズを的確に捉えたサービスが成長のエンジンだ。今後も事業環境としては、海外展開の加速や日本国内の社会状況を背景にしたニーズの高まりが予想される。同社が発表する集計データによると、日本の約250万社近い株式会社において、代表者が60歳以上の会社がその半数を占める。さらにその約半分は後継者がいない状況にあるという。

さらに、独立系ならではの独自のビジネス展開にも期待が集まる。セミナーなどで集客し、より身近に感じられる企業にするなど、同社はさまざまな工夫に取り組んでいる。使いやすいウエブサイトやセミナーなどを利用した反響型の営業については、さらなる強化を方針に掲げる。成功報酬型という特徴を持つ間口の広い営業体制を強みに、それを着実に合意契約の締結という結果に結びつけることも重要だ。同時に、契約件数に対応できる人材の確保もあるだろう。事業承継に関しては、さまざまな分野での需要が見込まれる分、進出してくる数競合他社との差別化が今後さらに鍵となるはずだ。

(ZUU online)