保険料のことばかり考えて損をしてしまう

保険の見直しを行う際に最も気になる点が保険料ですが、保険料ばかりに注目してしまってかえって損をしてしまうというケースもあります。保険商品は万が一の将来のリスクに備えるものですから保障削減という観点で考えればいくらでも削減できてしまいます。

例えば貯蓄性のある保険を契約している場合保険料も大きく負担に感じてしまうことがあるかと思いますが、解約のタイミングによっては大きく損をしてしまうことがあります。また医療保険に関してもシンプルすぎるもので契約してしまった場合、万が一病気になった際の保険金が微々たるものしかなく、保険を契約しなかった方がトータルでお得ということにもなりかねません。そのため保険見直しの際に保険料に注目しすぎて保障を削りすぎてしまわないように気をつけましょう。


解約返戻金を調べてから見直しを検討しましょう

保険商品の中には解約返戻金といった文字通りお金が戻ってくる性格の商品が存在します。しかし貯蓄性がある分保険料も高く、ついつい保険料を負担に感じてしまい全額払い込む前に解約を検討する方も多いでしょう。しかしこのような保険の解約返戻金は同じ割合で貯まり続けるのではなく2年間はほとんど貯まらずに2年以降高い割合で貯まりはじめるといったように、貯蓄割合に差が付いているケースがほとんどです。

そのような中2年以下、もしくは2年付近で解約をしてしまうと、これまで払い込んだ保険料に対して、適正な戻りが無い状態で解約となって損をしてしまう場合があります。特に外貨建てで運用している保険であれば為替相場との関係性もあるため保険料を下げるという目的だけで安易に解約してしまうと損をしてしまう場合が多くあります。


生命保険だけが将来の助けではありません

保険は将来訪れるリスクをヘッジする性格の商品ですが、生命保険だけでまかない切れるものではありません。そのため保険の見直しを検討する際は現在の資産状況や今後の貯蓄に対する見通しをハッキリさせておく必要があります。今後の見通しによっては保険を契約するよりも貯蓄を優先したり違う金融商品に投資する方が賢い場合もあります。例えば貯蓄性の高い資産運用を考える場合、生命保険よりも最適な金融商品が存在する可能性もあります。

保険の保障が手厚くなりすぎたり、少なすぎたりしないように、保険見直しの目的は効率が良く最適な資産状況を確保し、将来起こりえるリスクをヘッジすることですから、保険を見直す際は一つの金融商品として様々な角度から検討する必要があります。

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