アリババの会社概要
アリババは、中国の最大手電子商取引会社です。会長のジャック・マー氏は、世界でも長者番付に載るほどの富豪家です。アリババグループは、日本にもソフトバンクとアリババグループの一つであるアリババ・ドットコム・リミテッドの合弁会社があり、ソフトバンクグループの企業として、企業と消費者を結ぶ取引や企業間取引の海外支援サービスを行う会社として設立されています。
アリババグループは、アメリカのアマゾンや、日本の楽天のようなオンラインモールの「淘宝網(タオバオ)」や「天猫(Tモール)」の他、決裁サービスの「アリペイ」やクラウド・コンピューティングサービスなどを提供している会社です。インターネットを全ての人にとって身近で信頼できるものにするというジャック・マー氏によって1999年に設立されたアリババグループは今では、中国だけでなく、世界70を超える拠点で190を超える国にインターネットでサービスを提供している会社です。
特に、オンラインショッピングを展開する「淘宝網(タオバオ)」や「天猫(Tモール)」の合計取引額は、アメリカのオンラインショッピングの「アマゾン」と同じくオンラインショッピングサービス大手の「イーベイ」を上回っており、まだまだインターネットの発展途上である中国は、成長の余地があり、成長途中とみる投資家やアナリストは多いようです。そして、今回のIPOでの調達額は、アメリカ市場最大の150億ドル超になると言われており、今回の上場には、注目が高まっています。
アリババ上場で日本市場の影響度は?
アリババの上場は、アメリカ市場最大の調達額になると見込まれており(約1540億ドル)、上場後の企業規模は、2000億ドル(約20兆8,000億円)になると見込まれています。上場が成功すれば、資金が大量に市場にながれて取引が活発になる事から、市場全体の動きも活況化するような気配です。アメリカ市場が活況になればその流れをうけ日本の市場でも資金が流入してくる事が見込まれます。
また、日本の企業であるソフトバンクはアリババに出資している為、かなり注目度が高くなります。また、ソフトバンクは日経225平均株価の採用銘柄であり、日経平均の寄与度がかなり大きい値がさ株の為、ソフトバンクが上がってくる事で、日経平均全体を押し上げる相場になりそうです。