2018年1月24日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日23日(火)の日銀の黒田総裁の発言に注目が集まっていた。発言内容は緩和縮小に関して完全否定、出口の検討段階にすら至ってないというものだった。今後のテーパリングを想像出来る内容ではなかっただけに、本来なら円高圧力が緩和するところだが、そうはならなかった。海外勢を中心に下値攻めが続いており、110円割れとなった。

この円高は、近い将来必ず来る日銀の出口期待や、今年2018年に米中間選挙を控えるトランプ大統領が日米貿易摩擦問題を持ち上げてくる可能性は高いため、円高見通しを持っている海外勢が多いのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

テクニカル的には、米ドル/円が110円割れとなったことで、もう一段下のステージが考えられる。短期的に目指すのは2017年9月15日の安値、109.55円付近だ。ここを下回っていけば109円割れも視野に入ってくる。

スタンスとしては戻り売りで攻めたいが、109円台前半の低いレベルでの突っ込み売りは控えたい。安全に行くなら小まめな戻り売りが賢明だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。