2018年1月25日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日24日(水)、ムニューシン米財務長官のドル安容認発言を受けて、米ドル/円は一時109円を割り込み、108.96円付近の安値をつけた。今週の週初、22日(月)にも米トランプ政権は中国に対しセーフガードを発動したこともあり、米国は一気に保護貿易主義に傾斜した。

現在の焦点は、この米国の保護貿易主義と、それによる円高ドル安相場だ。また本日25日(木)のダボス会議では、トランプ米大統領の演説が予定されており、マーケット内ではこれに対する警戒も広がっている。そのため演説までは、米ドル/円の上値は重いだろう。109円台半ばを上回ったとしても戻り売りが強そうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日25日(木)、ロス米商務長官は、投資家が昨日24日(水)のムニューシン発言に対して過剰反応したとの認識を示し、あくまで米国の長きにわたる強いドル政策の転換を唱えたわけではないといった内容の発言をした。

テクニカル的にも米ドル/円の日足チャートをみると、昨年2017年に、108円台は何度も跳ね返されている。そのため、短期的には108円前後までは下値余地がありつつも、その付近では跳ね返してくるのではないかとみている。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。