先週からスタートした3月決算企業の第3四半期決算発表が昨日から本格化しています。昨日は決算発表を行う企業が一気に増えTOPIX500採用企業に限っても1日で50社近い企業が決算を発表しました。そこで今回は昨日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速、集計してみました。

そのなかで通期の営業利益の見通しを上方修正したのが日本M&Aセンター <2127> やNEC <6701> 、アドバンテスト <6857> 、ヤマトホールディングス <9064> などで、上方修正を素直に好感して決算発表後に株価が大きく上げています。一方で営業利益の見通しを下方修正したのが日立化成 <4217)と中国電力 <9504> で、日立化成は下方修正を嫌気して株価が5%超下げています。

決算集計速報
(画像=マネックス証券)
決算集計速報
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

◆明日の決算発表スケジュールは

3月決算企業の第3四半期決算発表はTOPIX500採用銘柄に限ると本日がピークとなりましたが、明日以降もまだまだ決算発表は続きます。明日は新日鉄住金 <5401> やJFEホールディングス <5411> 、京セラ <6971> 、ANAホールディングス <9202> などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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