先月下旬からスタートした3月決算企業の第3四半期決算発表が先週から本格化しています。こうしたなか先月31日が決算発表前半のピークとなりましたが、今週もまだまだ多くの企業が決算を発表しておりTOPIX500採用銘柄に限っても昨日と一昨日で60社以上の企業が決算を発表しました。そこで今回は早速5日と6日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に集計してみました。

そしてそうした銘柄のなかには昨日の日経平均が1,000円以上の下げとなるなかでも決算発表を受けて株価が逆行高となるものがみられました。

例えば通期の経常利益の見通しを上方修正したマルハニチロ <1333> では昨日の株価が4%近く上げたほか、営業利益を上方修正した三菱自動車工業 <7211> でも昨日の株価が1%を超える上昇となっています。さらに昨日の取引時間中に決算を発表したバローホールディングス <9956> は第3四半期3カ月間の営業利益が増益に転じたことで株価が4%を上回る上昇となっています。

決算集計速報
(画像=マネックス証券)
決算集計速報
(画像=マネックス証券)
決算集計速報
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

◆明日の決算発表スケジュールは

3月決算企業の第3四半期決算発表は終盤に差し掛かってきましたが、明日も多くの企業が決算発表を予定しています。明日は大成建設 <1801> や清水建設 <1803> といったゼネコン大手や日産 <7201> 、SUBARU <7270> 、住友商事 <8053> などが決算発表を予定しています。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
緊急レポート PART2 米国株急落の理由は金利上昇ではない
米国株の動揺が収まることを前提に日経平均2万3000円台前半を固める展開
日本株の売り材料はない 株価下落は日米ともに過剰反応
「金融危機」ではない :財務が堅固な銀行はリバウンドもしやすい
臆せず押し目を拾いたい、成長する"強さ"を持った銘柄は?