起業で成功するには「ルール」がある

船ヶ山哲,起業,ビジネス常識
(画像=The 21 online)

ビジネスの常識が刻一刻と変化している現在。だが、日本企業で働いている人は旧来型の常識にどっぷりとつかっており、その間違いに気づかない……。今月から始まる本連載では、敏腕マーケッターとして活躍し、現在は海外を拠点にビジネスを展開する船ヶ山哲氏に、その広い視点から、現在、そしてこれからのビジネス常識について語っていただく

起業・副業の流れはもはや必然

今、世界は大きな変化を迎え変わりつつあります。その大きな変化の一つとして、起業もしくはフリーランスとして独立し活躍する人が非常に増えています。

背景にあるのは、日本企業の象徴でもあった「大企業=安定」が崩壊し、大企業に勤めることは「もはや正解ではない」という認識が広がりつつあること。日本の25年先を歩いているアメリカの現状を知れば、近い将来、この動きが日本に訪れることは容易に想像できます。

その証拠に、日本の終身雇用制度は過去の産物となり、出来高制度の導入や副業を行なう人たちが急速に増えています。総務省の発表では、日本の総労働人口6,500万人に対し、副業労働人口は2~300万人ですが、インテリジェンスの調査によれば、若手社員の5人に1人は何らかの副業をしているということです。

その他、クラウドサービスを展開するランサーズの2016年度調査によれば、日本のフリーランスの人口は1064万人を超えたとのこと。今後はさらに増加していくことでしょう。

この時代の流れに逆らうことはできません。

一生企業にしがみつき、上司の顔色を伺いながら、低い天井の下、頭を下げて歩くのか?

それとも、起業を成功させ自由とお金を得ながら大切な家族の笑顔を守るのか?

この選択が、あなたの未来を決めることになります。

知識さえあれば起業は難しくない!

このように言うと、「家族を守りながら自由を手にするほうがいい」と起業を選択しようとする人も多いでしょう。ただし、今のまま起業しても間違いなく失敗し、半年後にはアルバイト生活を余儀なくされます。

その証拠に、ある統計情報によれば、
設立5年以内の倒産率85%。
設立10年以内の倒産率93.7%。
設立20年以内の倒産率99.7%。

という残酷な数字が公開されています。実際、起業を成功させ夢を手にする人はごくわずかで、1年も持たずに廃業してしまう人が跡を絶ちません。

この数字だけを見ると、やはり企業にしがみつき「いつかは俺も一旗上げて……」という妄想を広げながらも、実際には奴隷生活を歩んだほうが無難かなと思いがちです。

ですが、心配ご無用です。これから始まるこの連載の内容をきちんと学び、実践することができれば、起業で成功するのはさほど難しいことではありません。というより、むしろ簡単で、やらないほうがバカと言えるほどです。

夢を確実なものにするために、その方法を今から具体的にお話ししていきます。

第1回目は、「なぜ多くの人は、起業しても失敗するのか?」について触れていくとともに、「どうしたら起業し成功することができるのか?」という視点についてお伝えします。

「斬新な商品・サービス」の幻想を捨て去ろう

多くの人は、起業で成功するためには能力や才能、優れたアイデアが必要だと思いがちですが、これは大きな間違いです。その証拠に、世の中のビジネスの大半は、単に何らかの要素の掛け合わせで構成されています。

たとえば、「買い付け市場 ×インターネット=ネットオークション」といった具合。まったく新しいビジネスがイチから生まれたものなど、周りを見回してもほとんどありません。ということは、斬新なアイデアなど不要で、今すでにあるものをベースに考えたほうが、ビジネスで成功する可能性は格段に上がるということです。

しかし、この事実を知らない人は、今までにないものを出せば成功すると誤解してしまいます。結果、外から誰かが持ってくる儲け話に手を出す傾向があるのですが、この「知らないものに手を出す」ことこそ、起業の最大のリスクと言えます。そもそも知識や経験、実績がなければ、詐欺師を見抜くことさえできないからです。

儲け話に手を出すのではなく「過去に眠るお宝」に注目する必要があるのです。

今までの経験の「枝葉」で考える

では、そのお宝とは一体何か。それは、「あなたがこれまでにやってきた経験」をビジネスにすることです。

たとえば、あなたが30年間営業一本でやってきたとします。そんな中、アフィリエイト(ネットの代理店)が儲かるらしいという話を聞き、ろくすっぽパソコンも使えないのにインターネットビジネスに手を出したとしても、稼ぐことができないのは明白です。どんなビジネスを手がけるにしても、最低限の知識や経験、スキルがない間は、1円すら稼ぐことはできません。

しかも「知らない」がたくさんあるということは、詐欺師に騙される確率も格段に上がるということ。他人が提唱する儲け話に何の予備知識もなく乗っかるのは、詐欺師に騙されるために起業するようなものです。やはり、これまでの経験をベースにビジネスを構築していくことが、起業を成功させる「最大のヒント」なのです。

とはいえ、今までの仕事はもう嫌なので、好きなことで起業したい、という人もいると思います。もちろん、これもOKです。ただし、こうした未知の分野に挑む場合は、注意が一つあります。それは、「過去やってきたことの枝葉で考える」ということです。

このような観点を持つことができれば、今までの知識や経験を生かしつつ、ゼロからではないスタートを切ることができます。そして、いち早くキャッシュを得ることができるのです。

これはほんの一例ですが、起業して成功するためには、いくつかのルールと法則があります。

それを知っている人はどんなビジネスを手がけても成功し、知らない人は、いくら努力しても失敗し、在庫と借金地獄に陥る羽目となります。

独学で起業に挑むのではなく、正しい方法とやり方を学びながら、輝かしい未来を築いていくにはどうするか。本連載ではその方法をお伝えしていきたいと考えています。

次回の連載二回目は、「誰もが陥る商品の罠」についてお届けしていきます。楽しみにお待ちください。

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船ヶ山 哲(ふながやま・てつ)レムズリラ代表
1976年、神奈川県生まれ。心理を活用したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1,000社以上のクライアントを獲得。その卓越したマーケティング手法は、数々の雑誌やメディアに取り上げられ、現在ではテレビ番組(テレビ神奈川)のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組(FM横浜)でもメインパーソナリティーとして活躍中の起業家。また、プライベートでは子供の教育を最優先に考え、マレーシアのジョホールバルに在住。(『The 21 online』2018年1月18日 公開)

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