2018年2月19日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

引き続き今週も円高の継続性が焦点となる中、特に注目しておきたいポイントが2つある。

1つは、国内の大手生命保険会社による、オープン外債への投資状況だ。積極投資の目安としていた米ドル/円の110円を下回ったにも関わらず、追加投資するどころか、外債を手放している。財務省が毎週公表する前週の「対外及び対内証券売買契約等の状況」によると、外債の売り越しは、2週連続で2兆円近くにのぼった。3月末の決算期末を控え、やや慎重な動きが目立っており、3月末までは、本邦機関投資家による下値での米ドル/円の買いは期待できないだろう。

そして2つ目のポイントとして、ユーロ/米ドルの動きにも注目したい。ユーロ/米ドルは、1.25ドル台を3度試したものの、引けでは1.25ドル台を維持できていない。16日(金)は、直近高値を更新する場面もあったが、すぐに反落し、結果的にブルトラップとなった。米ドル/円もユーロ/米ドルも上値が重く、ここからはユーロ/円の下落のポテンシャルが高いと見ている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.50~107.50円、ユーロ/米ドルで1.2250~1.2550ドル、ユーロ/円で129.50~133.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。