人が一生に使える時間には限りがあります。その中で自分の目標に向かい、結果を出すためには人生にもレバレッジをかけることが大切です。そこで、PDCAとOODAを駆使して成功率を高めましょう。人生における目的を達成するためには、計画を立てて実行するだけではなく、臨機応変さも大切です。それではどのようにしてPDCAとOODAを駆使したらよいでしょうか。

人生のレバレッジとは

ooda
(画像- Alexander Supertramp/shutterstock.com)

人生において、時間は有限ではありません。現在は、ITの進化や価値観の違いなど、社会環境は大きく変化しています。それに振り回されて自分がやりたいことができないのは本末転倒です。また、こういった変化に対応ができないと、いつの間にか時代についていけない……ということも起こり得るかもしれません。そのため、ここぞというときには人生にレバレッジを効かせて、自己実現に近づけることが大切です。

そのために、まずは人生のゴールを決めます。自分はどのような人生を歩みたいのか、または自分が仕事や趣味など、どのようなことで目標を達成して、自己実現をしたいのかをよく考えて行動しましょう。

ゴールを決めたり、目標を考えることは大切です。その時にレバレッジが必要というのはどのような意味なのかを考えてみます。そもそも、レバレッジは「てこの原理」を意味しているように、支点がなければレバレッジの作用が使えず、支点があってもグラグラしていればその効果は望むことができません。

それと同じように、目標がなければ自分のエネルギーの使いようがないため、人生のレバレッジには支点を固定すべく明確な目標の設定が必要となります。

PDCAとOODAで人生をドライブさせる

人生の「目標」にたどり着くには段階があり、その途中にいくつもの「目的」があります。これらを効率的に実現するためにはPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の 4段階を回す「PDCAサイクル」(以下、PDCA)とObserve(監視)、Orient(情勢判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)の4段階をループする「OODAループ」(以下、OODA)を使って考え、行動することが大切だといえるでしょう。

PDCAとOODAはどちらも繰り返して改善・実行をするという共通点はあるものの、PDCAは「計画」を、OODAは「情勢判断」を重要視しています。平時の品質管理から考えられ、綿密な計画をもとに実行するPDCAに対し、OODAは戦場での行動を想定した方法であり、状況を監視し、戦地の情勢に想定外の何か異常を察知したら、それに対して各人が判断し臨機応変な行動をとることが特徴です。

PDCAとOODAはどちらが優れているということではなく、それぞれ背景が異なり、その特徴から有効な場面が違うため、どちらを使えばよいのかといえば、ケースバイケースなのです。

PDCAとOODAをどう使えばいいのか

PDCAとOODAは、個人のタイプや日常の状況によって、どちらの方法の使用が向いているかが変わります。

自己実現のためには資格の取得が必要だった場合、資格取得を目的として学習を行う場合について、PDCAとOODAで行動を考えてみましょう。

●PDCAを使用する場合
PDCAを使用する場合は学習計画を立て(Plan)、それに従い学習し(Do)、過去問や確認テストなどで理解度を確認して(check)、学習計画を見直します(Action)。子どもの頃から日々宿題や予習復習がしっかりできていた、夏休みには計画的に宿題を終わらせていたタイプの人に向いている方法です。

あるいは、仕事が計画通りに終われる人は、日常生活でも時間を確保できる場合が多いのではないでしょうか。じっくりと計画を立てて進めたい人はPDCAを使うのがよいでしょう。

●OODAを使用する場合
OODAを使用する時には、まずは過去問や確認テストによって自分の現在の知識レベルや問題のレベル、傾向を観察し(Observe)、その状況を見て(情勢判断)、学習方法を決定し(Decide)、不足知識分を学習します(Act)。夏休みに不意の遊び予定が入ったことから宿題が進まなくても、新学期までにはなんとか間に合わせていた人に向いています。

仕事が不規則な人は、計画を立ててもすぐに予定が変わってしまい、計画倒れになる場合もあります。そのため、時間の確保が不安定で、日々臨機応変な行動が必要になる人はOODAを活用するのがよいでしょう。

このように同じ事象でも、PDCAとOODAで考え方が異なります。そのため、PDCA向きの人であっても、計画に力が入って時間をとられて動けなくなったり、動きが遅くなってしまうこともあるかもしれません。そのような場合は臨機応変にOODAに切り替えて、目的に向かってまずは動いてしまう方が効果的かもしれません。

レバレッジによる自己実現でより自由な人生

社会変化の激しさや限られた時間の中では、人生にレバレッジを効かせて効果的に素早く目的を果たし、自己実現につなげることが必要です。そのために必要なPDCAやOODAの理論は、それぞれの特徴によって有効なタイプや場面が異なるため、適した方法を見極めて使用しましょう。自分の目指す未来まで快適にドライブしましょう(提供:J.Score Style

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