先月下旬からスタートした3月決算企業の第3四半期決算も終わりましたが、日本経済新聞の集計によると上場企業の経常利益は世界的な景気拡大の恩恵を受ける企業がけん引し前年同期比2割近い増益となった模様です。そしてこのように好調な決算となるなか中間決算に続いてこの第3四半期決算でも通期の業績予想を上方修正する企業が少なからずみられました。

そこで今回はそうした上方修正を行った3月決算銘柄のなかから大幅で強気の上方修正に踏み切った銘柄をピックアップしてみました。具体的にはTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に通期利益の見通しを10%以上引き上げた銘柄で、その引き上げた見通しがコンセンサス予想を5%以上上回るものをピックアップしてみました。

そのなかにはりそなホールディングス <8308> のように当期利益の見通しを4割以上引き上げたのや、日立建機 <6305> や任天堂 <7974> のように営業利益の見通しを3割以上引き上げたような銘柄もみられます。

コンセンサス予想を5%以上上回る10%以上の上方修正を行った主な3月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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