3月決算企業の第3四半期決算も先月中旬に終わりましたが、日本経済新聞の集計によると上場企業の経常利益は世界的な景気拡大の恩恵を受ける企業がけん引し前年同期比2割近い増益となった模様です。そしてこのように好調な決算となるなか通期の業績予想を上方修正する企業も少なからずみられました。しかし、そうした銘柄のなかには上方修正が保守的とみられているものもあります。

そこで今回は決算発表後のアナリストによる業績の見直しも随分と進んだとみられることから営業利益のコンセンサス予想と上方修正された会社予想を比較して、コンセンサス予想が会社予想を5%以上上回るものをTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかからピックアップしてみました。

例えばJXTGホールディングス <5020> ではコンセンサス予想が会社予想を18%余り上回るほか、日立建機 <6305> でもコンセンサス予想が会社予想を14%余り上回っています。

コンセンサス予想が上方修正された会社予想を5%以上上回る主な銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
米株市場の上昇を受け日本株も戻りを試すがドル円の鈍さと期末の売りが重石か
働き方改革で残業代が減りますます生活苦
今後の日経平均の見通し
相場の弱さと、その中に見る光明
日経平均3万円への道-マクロ金融環境の再検証