3月決算企業の第3四半期決算も先月中旬に終わりましたが、日本経済新聞の集計によると上場企業の経常利益は世界的な景気拡大の恩恵を受ける企業がけん引し前年同期比2割近い増益となった模様です。そしてこのように好調な決算となるなか通期の業績予想を上方修正する企業も少なからずみられました。そしてそうした銘柄のなかにはそれまでの減益予想が一転して増益予想となったものもみられます。
そこで今回は通期の営業利益の見通しが上方修正で減益予想から増益予想に転じた3月決算銘柄をピックアップしてみました。
例えばコスモエネルギーホールディングス <5021> では中間期に続く上方修正で17%の減益予想が25%近い増益予想となっています。また、東海理化電機製作所 <6995> とケーヒン <7251> 、山陽電気鉄道 <9052> 、テレビ東京ホールディングス <9413> では今期三度目の上方修正で増益予想に転じています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・米株市場の上昇を受け日本株も戻りを試すがドル円の鈍さと期末の売りが重石か
・働き方改革で残業代が減りますます生活苦
・日経平均3万円への道-マクロ金融環境の再検証
・中国・習近平国家主席「終身化」可能でリスクはあるか?: 当面はむしろ市場の高成長に注目
・【決算メモ】ツルハホールディングス(3391)