本日の日本経済新聞では、DOWAホールディングス <5714> の2018年3月期の経常利益が微減の365億円だった従来予想を10億円程度上回り前期比3%増の375億円程度になりそうだと伝えています。亜鉛などの金属価格が想定より高く推移したため製錬事業の採算が大きく改善するうえ、出資する銅や亜鉛鉱山から得る利益も想定より膨らむ見通しで一転して増益になるとのことです。

こうしたなか今回は会社予想は減益ながらコンセンサス予想が増益となっている3月決算銘柄をピックアップしてみました。

例えばDOWAホールディングスのコンセンサス予想は日本経済新聞の報道を若干上回る水準となっており、コンセンサス予想でも増益が期待されています。そのほか大成建設 <1801> や大林組 <1802> といった大手ゼネコンや、バンダイナムコホールディングス <7832> やスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> といったゲームメーカーでも会社予想に反して増益が期待されています。

減益予想が一転して増益予想となった銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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