妖怪メダル、年内に1億枚へ

ここで、「妖怪メダル」に関して記します。主人公ケータは「妖怪ウォッチ」という妖怪が見える時計をしていますが、妖怪からもらう「妖怪メダル」によって、いつでも妖怪を呼び出せ、仲間として戦ってくれるという設定になっています。ケータの住む町には無数の妖怪が存在しているのですが、それらは「妖怪ウォッチ」をつけたケータしか見る事ができません。隠れている妖怪と戦い勝利すると、妖怪は「ともだち」になり、「ともだち」になった妖怪は「妖怪メダル」をケータにくれるのです。

バンダイは人気ゲーム「妖怪ウォッチ」のキャラクターをあしらったメダル玩具「妖怪メダル」を販売しているのですが、累計販売が年内に1億枚を突破しそうな勢いとなっています。バンダイは「妖怪ウォッチ」のメダルを増産する方針です。月産1千万枚強と、発売した年初に比べ5倍以上に増やします。「妖怪メダル」は男児に人気で、店頭で売り切れとなる状態が続いています。ゲームの続編が発売され、「妖怪メダル」の販売は年内に累計1億枚を超え、男児向け玩具で異例のヒット商品となる予想です。


「妖怪ウォッチ」の経済効果

バンダイは2015年3月期に妖怪ウォッチの関連商品で70億円の売上高を目指していますが、さらに上積みされる公算が大きいです。日本玩具協会の調査では、2013年度の国内の「男児キャラクター」の玩具売上高は444億円と12年度に比べて1.1%減少しましたが、2014年度は「妖怪ウォッチ」人気で玩具市場が拡大する可能性があります。

実際、バンダイナムコグループは、2015年3月期第1四半期決算テレフォンカンファレンスの質疑応答概要を公開したのですが、その中で、「妖怪ウォッチ」関連商品の売上高の実績と見込みに関する質問に対して、年初には通期で70億円の売上見込みであったところ、第1四半期実績が65億円となり、上期で既に100億円超の売上を見込んでおり、通期については年初見込の倍はあるのではないかと回答しています。


まとめ

2014年8月11日~8月17日を測定期間とする国内ゲームソフト売上ランキング(メディアクリエイト調査)で、「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」(2014年7月10日発売)が首位を獲得。11.8万本を売り上げ、累計でも実売200万本に迫る勢いとなっています。

前作「妖怪ウォッチ」も9位にランクインし1万本を売り上げています。保育園児・幼稚園児、小学生、中学生などは必ずしも「妖怪ウォッチ」のゲームをするわけではなく、テレビや漫画、あるいは「妖怪ウォッチ」(時計)、「妖怪メダル」から「妖怪ウォッチ」ワールドで入るケースが多いため、非常に市場の裾野が広いと思われます。

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