2018年4月26日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、昨日25日(水)まで6連騰している。チャートをみると日足の一目均衡表の雲も超えた状態で、110円をうかがう展開となりそうだ。現在、米長期金利も上昇中で、インフレ懸念のみならず、トランプ減税の財源への懸念という側面もあるため、ここから急速に下落していく流れは考えづらい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年6月のFRBの利上げは、ほぼ確実であるため、これを見据えて金利は一段と上昇する可能性もある。そうなってくると、米ドル/円は年初来の下げ幅の半値戻しを既に達成しているため、今後、金利の上昇を嫌気して株価が崩れない限りは、全値戻し、つまり113円台の回復も、中長期的には視野に入ってくる。目先は、明日27日(金)の南北首脳会談がポイント。北朝鮮が非核化に向けた動きを強めてくると、東アジアの地政学リスクが後退し、円安要因となる。米長期金利の上昇でドル高の現状に円安が加われば、110円台回復も十分にみえてくるだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。