外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年6月12日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼11日(木)の為替相場
(1):ECB 市場予想通りに利上げ
(2):米PPI 22年11月以来の高い伸び
(3):米大統領 イランへの攻撃中止を表明

▼11日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:160円を挟んだ値動き/ ▼注目の経済指標・イベント

11日(木)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
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期間:11日(木)午前6時10分~12日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ECB 市場予想通りに利上げ

欧州中銀(ECB)は予想通りに政策金利である預金ファシリティ金利を2.00%から2.25%に引き上げた。利上げは2023年9月以来2年9か月ぶり。今年のインフレ率の見通しを3月時点の2.6%から3.0%に上方修正した上で「中東の戦争はインフレ圧力を生み出している。利上げの決定は、このショックがどのように進展し、ユーロ圏の中期見通しに影響を与え得るかを示す様々なシナリオにわたって、確固たるものだ」と表明した。また、「見通しは依然として不透明で、インフレには上振れリスク、経済成長には下振れリスクがある」と指摘。「戦争が中期的なインフレと成長に及ぼす全面的な影響は、エネルギー価格ショックの強度と持続期間、さらに間接的影響や二次的影響の規模次第となる」とした。ラガルド総裁は会見で、利上げが「予防的措置」だったとの見方を否定。「この極めて明白な金融政策の決定を行わなければ、われわれが予測の対象とする中期の終わりには、目標を上回る水準に達してしまうだろう」と語った。その上で「大規模なエネルギーショックによる今後の影響を注意深く監視していく」と述べ、今後の決定は入手するデータに基づくと改めて強調した。

(2):米PPI 22年11月以来の高い伸び

米5月生産者物価指数(PPI)は前年比+6.5%と市場予想(+6.4%)を上回り2022年11月以来の高い伸びとなった。前月分は+6.0%から+5.7に下方修正された。食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+4.9%と予想(+5.4%)を下回った。前月分も+4.9%に下方修正された(速報値+5.2%)。同時刻に発表された米新規失業保険申請件数は22.9万件と市場予想(22.0万件)を上回った。4週平均の申請件数は21.9万件に増加した(前週時点21.5万件)。

(3):米大統領 イランへの攻撃中止を表明

米国のトランプ大統領は、戦闘終結に向けたイランとの協議内容について「イラン指導部の最高レベルに持ち込まれ、承認された」とSNSで発表。これを受けて「本日の夕方に予定されていたイランに対する攻撃と空爆を大統領として中止した」と投稿した。また、イスラエルやサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、トルコなどの国名を挙げ「関係者全員によって承認されている」と強調。「署名の時間と場所はすぐに発表される」としてイランとの合意が近いと示唆した。なお、トランプ大統領はおよそ5時間前に「今夜、イランに対して非常に激しい攻撃を行う」と予告していた。その後、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、今週末にも欧州でバンス副大統領が出席して署名が行われる可能性があると述べた。一方、イランの準国営ファルス通信は匿名の関係者の話として「米国との合意文書について当局はまだ承認していない」と報じた。