3月決算企業の本決算発表が今週からスタートしています。昨日までに決算を発表した企業はTOPIX500採用企業に限ると12社とまだ多くありません。しかし、決算発表後に株価が急伸したり反対に急落するものもみられます。そこで今回は23日から昨日までの決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速、集計してみました。
そのなかで決算発表を受けて株価が急伸したのが東京エレクトロン <8035> で、コンセンサス予想を上回る強気の営業利益の見通しを発表したことで買いを集めました。また、同じく半導体製造装置を手掛ける日立ハイテクノロジーズ <8036> も決算を受けて株価が大幅高となっています。一方でエムスリー <2413> やJSR <4185)、スタンレー電気 <6923> では営業利益の見通しがコンセンサス予想に届かなかったことで株価が急落しています。
もう一つのヒント
◆明日の決算発表スケジュールは
今週から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。こうしたなか明日は決算発表の集中日で、信越化学工業 <4063> や日立 <6501> 、ソニー <6758> 、村田製作所 <6981> 、マツダ <7261> 、ホンダ <7267> 、海運大手3社、NTTドコモ <9437> など注目度の高い企業が数多く決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・割安修正に動き始める時 北朝鮮問題の進展はもっと市場に評価されてよい
・南北首脳会談、日欧金融政策会合、決算発表と材料目白押しのなか大型連休を控えても堅調推移が見込まれる
・決算はどうなる?為替の動向は?
・半導体関連株 押し目買いの好機
・米金利上昇でも株価が弱いのはなぜか。~日米銀行株の行方