3月決算企業の本決算発表が今週からスタートしています。一昨日まではわずかな企業しか決算を発表していませんでしたが、昨日から一気に増えTOPIX500採用企業に限っても昨日一日で40社近い企業が決算を発表しています。そこで今回は昨日の決算発表をTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に早速、集計してみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

それをみるとまだ期初ということもあってか保守的な業績予想を出す企業が目立ちます。例えば任天堂 <7974> の今期の営業利益の見通しは3割近い増益ながらコンセンサス予想を1000億円近く下回っています。

また、ファナック <6954> は3割を超す減益の見通しで、こちらもコンセンサス予想を1000億円近く下回っています。しかし、こうしたなかで強気の見通しを出したのがアドバンテスト <6857> で会社予想の営業利益はコンセンサス予想を大きく上回っています。

決算発表スケジュール(5月1日-2日)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

◆大型連休谷間の決算発表スケジュールは

今週から3月決算企業の本決算発表が本格化していますが、来週は大型連休の谷間で決算を発表する企業も限定的です。こうしたなか来月1日にはヤマハ <7951> やヤマトホールディングス <9064> などが、そして2日には伊藤忠商事 <8001> などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
割安修正に動き始める時 北朝鮮問題の進展はもっと市場に評価されてよい
南北首脳会談、日欧金融政策会合、決算発表と材料目白押しのなか大型連休を控えても堅調推移が見込まれる
決算はどうなる?為替の動向は?
円安の背景
米金利上昇でも株価が弱いのはなぜか。~日米銀行株の行方