2018年5月28日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は、トルコリラ/円の急落を発端に、米朝首脳会談中止、米輸入車関税25%への引き上げ検討などのネガティブな報道も相次ぎ、リスクオフの展開が強まった。ユーロ/円が主導する形で、米ドル/円、クロス円の下落が加速し、ユーロ/円は25日(金)に127.16円まで下落した。

イタリアの政局不安に加え、スペインでも政局混乱の警戒感が強まったことも、ユーロ売りが広がった背景にある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週明けの本日28日(月)は、米朝首脳会談再開や、イタリアで再選挙の可能性といった報道を受け、ユーロ/円、ユーロ/米ドルは上に窓をあけてスタートした。しかし、ユーロの上値は依然重く、ここから高値を追うのは控えたい。

今週は、30日(水)にドイツの消費者物価指数、31日(木)にユーロ圏の消費者物価指数の発表を控えている。4月に一旦下振れた反動で、今回は高めの数字が予想されているが、予想に反して弱い数字が出た場合は、ユーロが再び下落する可能性があるため注意が必要だ。

また、1日(金)に発表される米雇用統計では、引き続き平均時給の前年比伸び率に注目したい。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~110.50円、ユーロ/米ドルで1.1550~1.1800ドル、ユーロ/円で125.50~129.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。