4月下旬からスタートした3月決算企業の2018年3月期の決算発表も先月中旬に終わりました。その結果は日本経済新聞の集計によると経常利益で前期比17%に近い大幅増益でしたが、第3四半期時点の20%近い増益予想はやや下回っています。しかし、こうしたなかでも会社計画や市場予想を上回る実績を残した銘柄も幾つかみられます。
そこで今回は営業利益の実績が会社計画と市場予想をともに5%以上上回ったものをTOPIX500採用の3月期決算銘柄のなかからピックアップしてみました。例えば前期比で20%余りの営業増益となったトヨタ <7203> では会社計画を9%余り上回ったうえ、市場予想も7%近く上回っています。また、アドバンテスト <6857> では実績が会社予想と市場予想をともに2割以上上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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