2018年6月20日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

トランプ米大統領が中国へ追加関税を課すと表明したことに対し、中国も報復措置を発表するなど、米中の貿易摩擦が拡大している。これを受け、日本株、米国株が下落。米国当局は、火消しに躍起となっており、米ホワイトハウスのナバロ通商製造政策局長の「この局面は貿易のもめ事であり、それ以上でもそれ以下でもない」との発言を受け、NYダウはやや反発した。NY市場では、株価が急落した後に反発も入りやすいが、それでも6日連続で下落している。関税の引き上げは米ドル買い材料との意見もあるが、相手国が報復をしてくると、米国の輸出も減ることになり、米国のみならずグローバルの経済へマイナスの影響を及ぼす。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米中貿易摩擦解決の目途が立たない間は、株式市場では上値の重い展開が続くだろう。軟調な株価を背景に、クロス円もじり安となる可能性が高い。コモディティも下落しており、中国やコモディティとの関係が強い豪ドルの下落余地が拡大している。クロス円の中では、豪ドル/円の戻り売りを狙いたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。