2018年7月25日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週、トランプ米大統領がFRBの金融政策を批判しドル高を牽制したことで、現在米ドル/円は111円台まで下落している。昨日24日(火)もNYダウが上昇した他、米金利には先高感はあるものの、やはり市場参加者が積極的に買い進むことを手控えているという状況だろう。マーケットはトランプ米大統領次第の展開となっているため、今後もヘッドラインを強く意識した取引が続くことが予想される。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日米の金融政策は現在真逆。米国のファンダメンタルが一人勝ちしていることを考えれば、ドル上昇がメインシナリオとなる。ところがその一方で、秋の米中間選挙に向けて、トランプ米大統領のドル安誘導発言はさらに増えてくると考えられるため、現状、一方向にポジションを取りづらい状況だ。

また来週30日(月)、31日(火)には日銀の金融政策決定会合を控えており、金融緩和の副作用について議論されるという報道が一部あった。そのため、こちらに関しては投機筋がささいなことを口実として下値を責めてくる可能性はあるとみている。ただし、米ドル/円が沈み続けることはないと思われるため、もう一段の修正が入った場合でも、200日移動平均線が差し掛かる110円近辺が一旦の下値目処となるだろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。