同一銘柄は一日でまとめて一口扱い デイトレーダーなら手数料節約に

水戸証券では口座開設手数料・口座維持手数料は無料となっているが、他の手数料は安くなっているのだろうか?

「水戸ネット」での取引の場合、株式売買手数料は、現物・信用取引とも同じで、約定代金が50万円以下の場合は一律432円、50万円超500万円以下の場合は約定金額×0.0864%、500万円を超えると一律4320円だ。

1注文の約定代金……水戸証券/SBI証券(現物)/SBI証券(信用)
5万円まで……432円/54円/97円
10万円まで……432円/97円/97円
20万円まで……432円/113円/145円
50万円まで……432円/270円/194円
70万円まで……〜604円/525円/378円
100万円まで……〜864円/525円/378円
150万円まで……〜1296円/628円/378円
500万円まで……〜4320円/994円/378円
3000万円まで……4320円/994円/378円
3000万円超……4320円/1050円/378円(※5000万円以上は翌日無料)

手数料で比較した場合、現物・信用取引ともにSBI証券の方が安い。しかし、水戸証券の手数料には一つポイントがある。それが「約定代金は銘柄・売買区分・約定日がすべて同一のものを一口注文として処理する」という点だ。SBI証券では、1注文に対してその都度取引手数料が発生する。しかし、水戸証券では注文回数が何回あっても、一日に同じ銘柄で同じ売買区分であれば一口注文として扱われる。同じ銘柄を、何回も売り買いするデイトレードの場合、1注文ごとに手数料が発生するSBI証券よりも、実際支払う手数料が安く抑えることができるのだ。

例えば同一銘柄の現物での売買を1回10万円、一日7回行ったとする。SBI証券では10万円までの取引手数料97円が売り7回、買い7回とカウントされ、手数料は売り679円、買い679円、合計1358円だ。しかし水戸証券の場合、同一銘柄は売り合計、買い合計の金額を算出し、一口注文として手数料を計算する。つまり売り70万円、買い70万円で計算されるため、手数料は売り604円、買い604円の合計1208円となり、SBI証券より安くなるのだ。

自分の取引スタイルを確認してみて、同じ銘柄を何度も売り買いしているようであれば、水戸証券を選択肢に入れてみるとよいだろう。特に少額を何回も取引している場合、手数料が節約でき、投資成績をアップすることにつながる。まずは自分の投資スタイルを確認してみよう。

水戸証券は関東在住なら選択肢に入れたい証券会社

水戸証券は、地域密着型のサービスを展開しているのが特徴の証券会社だ。営業店では投資に関するセミナーなどを積極的に行っており、サービスが充実している。営業店を通じての取引は手数料が割高となるが、ある程度投資の知識が身につけば、インターネットを通じて手数料を安くした取引も並行できるのが魅力的だ。

また、同一銘柄の一日の取引は合計して手数料を計算するため、一日に何度も同じ銘柄の売買を行うデイトレーダーにとってもメリットがある証券会社といえる。

ただしIPO銘柄の取り扱いについては限定的で、ネットでは申し込めない点などは踏まえておきたい。まずは自分の取引スタイルを確認し、水戸証券を検討してはいかがだろうか。(ZUU online編集部)