つみたてNISA(積立NISA)で投資できる銘柄は155本ある(2018年8月20日現在)。世の中には山ほど投資対象がある上での155本なので「少ない」と言えるものの、初心者の方には銘柄選びで悩む多さであろう。

いずれのつみたてNISA対象銘柄も金融庁が定めた基準をクリアしているが、勉強を兼ねて理論的に選ぶ方がいいだろう。そこで今回は、つみたてNISAにおける銘柄選びのコツについて伝える。

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(画像=PIXTA)

つみたてNISA(積立NISA)で投資できる銘柄は大きく分けて3種類

つみたてNISAの全ての対象銘柄は「投資信託」である。投資信託とは、簡単に言えば「多数の人から少しずつ集めた(投資した)お金を、運用の専門家が株や債券などに分散投資・運用し、利益を投資した方へ分配する」金融商品だ。そして、つみたてNISAで選べる投資信託には大きく分けて以下の3種類が存在する。

インデックス型の投資信託(インデックスファンド)

インデックス型の投資信託とは、例えば「日経平均株価」などの株式指標(インデックス)と同じような値動きを目指す投資信託だ。後で触れるアクティブ型と比べ、信託報酬(専門家に運用代行を頼む手数料)も割安だ。インデックスファンド1つに投資することで、少額でも日経平均などの株式指標に近い運用成果が可能なため初心者の方でも分かりやすいタイプの投資信託と言えるだろう。

アクティブ型の投資信託(アクティブファンド)

アクティブ運用投資信託とは、先ほどの「日経平均株価」などの株式指標より積極的に利益を目指す投資信託。先ほどのインデックス型と比べ、信託報酬が割高で、ハイリスク・ハイリターンといえる。ただし、つみたてNISA対象銘柄に含まれるアクティブ運用投資信託の多くは、通常のものよりも信託報酬は割安だ。

ETF(上場投資信託)

ETFとは、内容そのものは先ほどのインデックス型やアクティブ型の投資信託だ。しかし、取引所に上場されており、株式などと同様に市場で売買できる点が異なる。インデックス型の投資信託と同様に少額でも銘柄分散投資が可能である。また、信託報酬も割安だ。

この3つの区分とは別に、投資先の国で投資信託を分けることもできる。「日本国内の株や債券などにのみ投資」「海外のみに投資」「国内・海外両方に投資」など様々なものがある。

銘柄は途中で変更できるの?

前述の通り、つみたてNISAの対象銘柄は全て投資信託であり、投資信託の運用の基本は「中長期間の保有」だ。むやみに売買を繰り返すものではないため、むしろ初心者の方には嬉しい特徴だ。ただし、積立している銘柄について以下の2点をチェックしておこう。

途中で銘柄を変えることができる

つみたてNISAでは、現在積立設定している銘柄を止め、別銘柄での積立を始めることで銘柄を変える事が可能だ。また毎月の積立金額も途中で変更できる。途中で解約し、お金を引き出す事も可能なので、ぜひ覚えておこう。

スイッチングはできない

スイッチング(乗換え売買)とはA銘柄を売却してB銘柄を購入する方法だが、つみたてNISAでは利用できない。A銘柄を売却することはできるが、売却して得た資金でB銘柄を買うことはできない。B銘柄を購入したい場合は、B銘柄の積立をゼロから開始することになる。

どの銘柄を選んでも途中で変更可能だが、慎重に銘柄を選ぶことも大切だ。

銘柄選びのコツ:銘柄を選ぶ際に考えたいこと

初心者の方にとって銘柄選びは難しい。全ての銘柄が似たように見え、何が違うのか分かりにくいだろう。そこで、参考までに初心者の方にお勧めする銘柄選びのコツを3つ紹介する。

どんな国に投資しているか

投資信託によっては、日本など特定の国の株や債券に投資しているものや世界中の国々に分散して投資しているものがある。特定の国に投資している場合、その国の経済情勢の良し悪しが自分の資産の増え方に大きな影響を与える。

例えば、新興国の株や債券などを投資先に選んでいる投資信託もある。その場合、新興国は経済が発展している途中である半面、急に経済の勢いが失われやすい側面があり、ハイリスク・ハイリターンな投資となりやすい。

世界中の国に投資している投資信託は特定の国の経済情勢による影響を受けにくく、リスクが分散されている。

複数の投資信託を買うことによっても投資先の国や金融商品を多様にし、リスクを分散することができる。しかし、分散させるほどに、管理が難しくなるという欠点がある。投資初心者にとっては、最初は1~3銘柄を選び少しずつ投資金額と共に銘柄数を増やしていく方法が良いかもしれない。

純資産総額が安定的に増えているか

投資信託が持つすべての財産(株や債券など)を合計した額を純資産総額という。投資信託の規模を表すものだ。運用成績が良かったり、多くの人が投資信託を買ったりすると純資産総額は増える。純資産総額が安定的なものを選ぶと良いだろう。

信託報酬が低いか

信託報酬とは、簡単に言えば「投資信託を持っている間に支払う運用管理費用(プロに運用代行を頼む手数料)」のことだ。つみたてNISAの対象銘柄は全て割安な設定のものばかりだが、それでも銘柄によって差がある。

預金だけでは資産が増えない現状

「働いてもなかなか年収が上がらない」「低金利で貯金をしていても増えない」と嘆く声が多いこの時代、投資による資産形成で将来に備えようと考える人も多いだろう。つみたてNISAを皮切りに様々な投資を学びながら実践してみるのはいかがだろうか。

カブドットコム証券のつみたてNISAの特徴

カブドットコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社であり信頼が厚い。つみたてNISAでの投資対象として、バランス型の投資信託や信託報酬が低いインデックス型の投資信託を取り揃えている。(※つみたてNISAのETFは取扱い無し。)

つみたてNISAの新規申し込みは、オンラインで完結というネット証券ならではの利便性がある。積立は500円から可能で、つみたてNISAを含むNISA口座の開設者は、カブドットコム証券で通常の現物株式の取引をする際の手数料が最大5%割引になるという嬉しいサービスも用意されている。

さらに、つみたてNISAで投資できる同社の対象商品は、購入時手数料、並びに、解約(売却)手数料が無料だ。口座管理・維持手数料も無料である。

つみたてNISAは投資をこれから始めるという初心者の方にも利用しやすい制度だ。資産形成の一環として、会社としての信頼も厚く、商品のラインアップが豊富なカブドットコム証券でつみたてNISAを始めてみてはいかがだろうか。

【注意事項】

<投資信託に関するご注意事項>
・投資信託は、元本や利益(分配金を含む)を保証するものではありません。組み入れた金融商品の値動き等により基準価額が変動するため、投資元本を割り込むおそれがあります。
・投資信託は銘柄により、販売手数料とは別に信託報酬、解約手数料、その他手数料等を要するものがありますが、銘柄毎に要件・料率等が異なりますので表示できません。手数料等は、当社ホームページの目論見書および目論見書補完書面等にてご確認ください。
・投資信託は、銘柄により運用継続が困難と委託会社が判断する場合に償還期限が繰上げとなる可能性があります。
・クローズド期間のある投資信託については、クローズド期間中は原則として換金の請求を受付けることができませんのでご留意ください。
・前金商品(投資信託等)をご購入の場合には、お申込みから約定までの間に現金買付余力がないと注文が取消になる場合があります。株式発注金額は、約定・未約定にかかわらず優先して拘束されますので、前金商品(投資信託等)の申込条件を満たさない場合もあります。前金商品(投資信託等)をお申込みの際は、オンライントレード規定・目論見書補完書面に記載するご注意事項や申込画面のご注意事項を十分にご確認ください。
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