「ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック」2018年4月15日の放送分をお届けします。
橋詰 ZUU onlineプレゼンツ
篠原 笑って役だつマネークリニック
篠原 みなさんおはようございます。ファイナンシャルプランナーの篠原充彦です。
橋詰 おはようございます。ABCアナウンサー橋詰優子です。さて、日曜の6時からお引越ししてまいりました、この番組ですけれども、もう覚えていただけましたでしょうか?
篠原 そうですね、2回目ですね。8時25分からは。
橋詰 マネークリニック。この番組は、もとお笑い芸人の篠原さんが、わかりやすくお金のことを教えてくださる、とってもためになる番組です。
篠原 がんばります。
NISAの期限がきたらどうなるの?
橋詰 先週は金利と利回りの違いというお話でしたよね。そして今週は、こんなメールをちょうだいしているんです。ペンネーム、東大阪市のカリンさん。
「教えていただきたいことがあるのでメールしました。NISAをしているのですが、期限がきたらどうなるんですか?プラスでもマイナスでも、やめたほうがいいのでしょうか?毎週わかりやすくて勉強になるので、楽しみにしています」 はあ、私もつみたてNISAを1月から始めてまして。
篠原 そうですよね。
橋詰 アナウンス部でもね、今ちょっと流行りつつあるんです。
篠原 (笑)広がっていってるんですか。
橋詰 まず私がこの番組がきっかけでやり始めて、そのあとこの番組にゲスト出演した柴田アナウンサーがやり始めまして、もう大騒ぎ。毎日柴田さん、大騒ぎです。
篠原 (笑)どういう大騒ぎしてるんです?
橋詰 つみたてNISAどうしようかな?どの商品にしようかな?新興国にしようかな?わー!って。
篠原 (笑)なるほど。
橋詰 その話を聞いて、喜多ゆかりアナウンサーとかね、みんなやろうかなってことになっていまして。
篠原 つみたてNISAの連鎖が行われているんですね、アナウンサーのなかで。
橋詰 そうなんです。なので、私もすごく興味があるんですけど。考えたことなかったなー。期限がきたらどうなるのか。20年後どうなるのか。
篠原 なるほど、なるほど。
橋詰 そのあたりを、今日は詳しくおうかがいしたいと思います。よろしくお願いします。
篠原 よろしくお願いします。
橋詰 ZUU onlineプレゼンツ 笑って役だつマネークリニック。この番組では、新時代を生きるための経済、金融メディア、ZUU onlineのサポートのもと、最新の経済や金融に関するニュース、資産形成、保険や税金など、ライフスタイルに役だつ身近な情報、リスナーのみなさまからいただいたお金に関するお悩みや素朴な疑問に、もとお笑い芸人の篠原さんがわかりやすくおもしろくお伝えしていきます。今日も電卓片手に、最後までお付き合いください。
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「NISA」や「つみたてNISA」はどんな制度?
橋詰 今日はリスナーさんからの素朴な疑問にお答えしてまいります。NISA、期限がきたらどうなるのか?NISAとつみたてNISAとありますけど。それぞれどんな制度でしたっけ?
篠原 そうですね。そもそもNISAというのは、小額投資非課税制度と言いまして、投資信託を購入して、収益分配金とか、売却したときに利益が出た場合は、普通税金というのがかかるんですね。
橋詰 20パーセントもかかるんですよね。
篠原 そうですね。今復興税が入っているので、20.315とかかかるんですけど。20パーセントは大きいですよ。
橋詰 そりゃ、だいぶ取られてしまいます。5分の1も取られてしまうんですね。
篠原 それを、胸を張って税金がかからないという制度なんですね。
橋詰 非課税なんですね。
篠原 非課税になります。だから、これ大きいので、5年間NISAの場合は非課税。つみたてNISAというのは、なんと20年間非課税。
橋詰 これは大きいです。つみたてNISAは、まだ今年始まったばっかりで。
篠原 そうです。2018年からです。
橋詰 今年の金融の目玉の制度ですよね。
篠原 そうですね。橋詰さんもスタートされた、つみたてNISAについて簡単にお伝えしますと、年間総額40万円。簡単に言ったら、40割る12をすると3万3333…ってなるんですけど。
橋詰 割り切れないんです、これが。
篠原 (笑)割り切れないですね。月々積み立て投資を前提でやっていくという制度で。投資信託、みんなでたくさんお金を集めて、10億とか100億とか何千億という資金が集まるんですね。それで、詰め合わせセットみたいなものを、ファンドマネージャーという方が買っていってくれるんですよ。
橋詰 勝手にやってくれる。
篠原 それをファンドって言うんですけど。それを月々積み立てて購入していくと。実際金融庁が、本当にお墨付きの商品。お墨付きって言ったら、なんかだまされるんちゃうかなとか。
橋詰 うん、どうなんかな?って最初思いましたけどね。
篠原 思いますけど、これ、本当に、コストがかかりますので手数料が低い商品とか、20年間きっちり続くであろうっていう商品を選定してくれてるんですよ。
橋詰 もう選りすぐり商品だけが並べられていると。で、これが今年始まって、20年間の期限付きでしたよね。
篠原 そうですね。
橋詰 だから、2037年。
つみたてNISAの20年の非課税期限がくる前にすべきこと
篠原 20年後、今年買ったものは、20年間の非課税なので、20年たったら、課税口座に入るというような状態になるんですよ。
橋詰 そしてその20年を過ぎると課税されてしまうわけでしょう?だから20年後にいったいどうすればいいんですか?っていうお便りですよね。どうするもこうするも、引き出してお金もらってホクホクして、終わりなんじゃないですか?
篠原 (笑)まさにそうです、まさにそうです。
橋詰 そうですよね。
篠原 前のめりでしゃべってますね(笑)。まさにそうです。おっしゃるとおりです。
橋詰 そうでしょ?
篠原 利益が出てる場合は、20年のなかだったら、いつ売ってもいいので。税金20パーセントがかかりませんので、
橋詰 20年待たなくてもいい?
篠原 いいです、いいです。なので、20パーセントの課税というのが、胸を張って回避できるというような制度なんですね。
期限までに金融商品を売らないといけない、というわけではない
橋詰 でも、どうなんでしょうか?この東大阪のカリンさんが言うように。
篠原 カリンさんは、これNISAなんでしょうかね?
橋詰 NISAとおっしゃってますね。その時点でプラスでもマイナスでも、やめたほうがいいのかどうかという質問ですが。
篠原 NISAの場合は、実は5年間なんですよ。
橋詰 そうでしたね。
篠原 なので、NISAの場合は5年間。で、5年たったら、もちろん下がっている場合は、強制的に5年でやめないといけない、ということはないんですよ。5年後に、暴落している場合は、5年たったら売りなさいという制度じゃないので。
橋詰 え?じゃあ、何の期限なんですか?これ。
篠原 これはね、非課税の恩恵が受けれる期限が5年間だけなんですよ。
橋詰 じゃあ、その時点で別にばさーっとやめなくてもいいと。
篠原 そうなんです。
橋詰 課税されることを承知で続ける手もあるということですか?
篠原 あります、あります。
橋詰 その判断はどうしたらいいんですか?
篠原 その判断は、市場を見ておくと。
橋詰 あー、自分で考えなさいと。そういうことですか。
篠原 そうですね。
橋詰 株価がどうかなとか。シンプルなところでいいんですか?
つみたてNISAはタイムカプセルみたいなもの?
篠原 そうですね。つみたてNISAの場合は、20年なので、タイムカプセルみたいなもんですよ。
橋詰 タイムカプセル?
篠原 自分が埋めたものが、20年後にどうなってるか。もうちょっと言うと、つみたてNISAに関しては、投資信託なんですね。Aという投資信託をずーっと20年間浮気をしないと。買っていくと決めたら、今年買った分は40万円としたら、40万円が2037年に20年を迎えるじゃないですか。来年買ったものは、2037年の時点で、まだ19年じゃないですか。なので、ちょっとずつ売っていくというのも手なんですよ。
橋詰 え?ちょっと待ってくださいよ。そうか、今年買ったものと、5年後に買ったもの、10年後に買ったもので、それぞれ期限が違うんですか?
篠原 違うんです。買った瞬間から20年なので。
橋詰 ちょっと、それ、聞いてなかったです。
篠原 (笑)聞いてなかったですか?
橋詰 ややこしくないですか?
篠原 なので、これはネットとかで、自分が買った口数とか、見れる場合とかもあるんですけど。今回始めるにあたって、投資するときって、出口を見れる人というのは、やっぱり投資家にも多いんですね。いくらもうかるだけなくて、いくら出すって、どういう商品を買うってことじゃなくて、20年後にどうなってるかと。出口を見るというのは、非常に大事なので。
橋詰 へえー。
篠原 20年後にどうしたらいいのか。けっこう僕、金融機関の担当者に訊いたんですよ。いろんな金融機関に。これは本当にネット証券でしっかりと答えてくれるところもありましたし。正直、いや、20年後のことなんて言われてもって、電話口で言う担当者もいたんですよ。
橋詰 やっぱりばらつきがありますか。
篠原 ありました。だって、今年始まったところなんで。
橋詰 そうですね。
篠原 金融機関も、手続きとか加入で、今いっぱいいっぱいなんですね。20年は教えてもらったな、みたいな。
橋詰 ということは、まず今できることとして、しっかりした担当者に任せると。
篠原 まず、入るときに、入り口ばっかり言うんじゃなくて、20年後どういう出口を迎えられます?と訊くの、これ、けっこう大事だと思います。
橋詰 今度訊いてみます。
篠原 20年後に、要は賞味期限のきたものから売却していくという流れなんですね。
橋詰 うわー。あれ?ということは、期限ぎりぎりに買ったものというのは、そこからさらに20年間ですか?
篠原 おっしゃるとおりです。
橋詰 え?ということは、最大で40年間。
篠原 83ですよ。
橋詰 生きてるかなー?
篠原 (笑)
橋詰 たぶん生きてると思うんですけど。
篠原 2037年で買ったものは、そこから20年間、非課税の冷蔵庫に入れられますので。冷凍庫にしましょうか?
橋詰 冷凍庫。そこで凍結させられる。
篠原 凍結させられるんですよね。そこから冷蔵庫に入るのが20年後なので、解けていく税金の冷蔵庫ですよね。ただ、絶対に20年間保有しなさいっていう制度でもないんですよ。
橋詰 あ、そうか。20年以内であれば、いつでも引き出していいんですね?
複利効果を狙っても一括で売っても自由
篠原 そうです。たとえば今株価が上昇してますとか。主婦の方も、私株でだいぶもうかったんですとか。ワイドショーとかでもやりだしたときっていうのは、やっぱり熱が上がっているときなので、そのときにまとめて5年分売るとか、10年分売るとか。そのなかで売ったり買ったりすることは自由ですので。
橋詰 なるほど。
篠原 だからそのときに売って利益が出ても、20パーセントの税金がかかりませんので。非常に恩恵は受けれるんですよね。
橋詰 そうですね。悩むところですね。このつみたてNISAというのは、時間をかけた分だけ、複利の効果で、効果が高くなるというお話でしたし。
篠原 そうですね。
橋詰 それを取るのか、それともいいときに、一括で売るという手もあるでしょうし。
篠原 という手もあるので、市場と一緒に動いていく。自分のお金ですからね。なので、忘れないで、もう冷蔵庫に書いておいてください。20年後の自分へって手紙を。
橋詰 家の冷蔵庫に?
篠原 はい。
橋詰 貼っときます。わかりました。じゃあ、いろんな方法があるということで、期限を待たずに一括で売る方法もある。それからちょっとずつ売っていく方法もあるということですね。
橋詰 ということで、今朝のマネークリニックは、話題のNISA、そしてつみたてNISA、期限がきたらどうなるのかということをお伝えしました。そしてこの番組は、みなさまからのお金に関するお悩みやご相談、素朴な疑問によって成り立っています。お葉書、メール、どしどしお寄せください。
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メールアドレス:wm@abc1008.com
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採用させていただいた方には、番組特製、スリムで携帯にも便利なマネークリニック電卓を差し上げています。
橋詰 そして、この番組をサポートしてくれていますZUU onlineでは、これまでのこの番組の放送内容がテキストになった特設ページをオープンしています。さらに無料会員登録で過去の放送もお聴きいただくことができます。つみたてNISAってそもそも何なのかとかね。
篠原 つみたてNISAのことも話してますので、ぜひ聴いていただきたいですね。
橋詰 予習復習にぜひ活用してください。ZUU オンラインで検索です。ということで今週はこのあたりでお別れです。また来週です。
※上記「橋詰 ということで〜また検索です。」の部分はflowerで投稿する際には「橋詰 ということで今日はこのあたりでお別れです。」との表記に変更してください。
篠原 さよならー。
橋詰 さよならー。
(提供: 朝日放送ABCラジオ (AM1008 FM93.3))
<MC略歴>
篠原充彦 篠原FP事務所 代表 「笑い」と「お金」を融合させた『お笑いマネー講座』を全国で開催。高校、大学、企業、病院などでおこなっているお金に振り回されないための教養講座は、明るく軽快なテンポでの解説に定評がある。CFPR(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。
橋詰優子 ABCアナウンサー
『純一のシネマに乾杯~Cheers! Looking at you,kid.~(ナレーション)』『新婚さんいらっしゃい!(解説放送)』『スタンダップ(ナレーション)』『橋詰優子のサンデーかうも。』など担当。
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