最近では随分と「老後や将来のお金」に不安を抱える声を聞くことが増えた。老後や将来に不安があっても「現在時点で金銭的な余裕がなくて将来の備えを何もできてない」という人もいるだろう。今回は、あまり余裕がない方にもお勧めしたい「積立投資」とは何かをメリット・デメリットを踏まえてお伝えする。
積立投資とは
積立貯金の場合「毎月など定期的に一定額のお金を貯金すること」であるが、積立投資とは、お金を貯めるのではなく、定期的に金融商品に一定額を投資することだ。頻度や金額は自由だが、「定期的な投資」が基本となる。
投資せずに毎月1万円を貯金した場合、1年で12万円、10年で120万円、20年で240万円貯まる計算になる。低金利のご時世、貯金は「減らない代わりになかなか増えない」のが現状である。貯金では思うように資産を築くことが難しいと考えておおよそ問題ないだろう。
そこで、貯金に代えて投資をしていく訳である。例えば年率3%目標で毎月1万円、積立投資をしたとすると、10年で139万7,919円(※1)、20年で327万6,606円(※1)になる。20年間貯金した場合と比べれば87万6,606円(※2)、つまり約3割程度増えたことになる。ただし、投資では目標とは逆に元本割れを起こすリスクもある点に注意しよう。
※1 1ヵ月に1回、年率3%で積立期間(10年、20年)まで再投資した 複利で計算した金額を指します。
※2 ※1で計算した金額から、積立金額(累計)を差し引いた金額を指します。
一括投資との違い。メリット・デメリット
投資に親しみがない人は「投資にはまとまったお金が必要」だと考えてしまいがちかもしれない。しかし、それはいわゆる「一括投資」を指しており、一つの投資の方法に過ぎない。
ドルコスト平均法でリスクをチャンスに
積立投資なら、少し専門的だが「ドルコスト平均法」により元本割れリスクをチャンスに変えられるかもしれない。ドルコスト平均法とは、相場の変動にかかわらず定期的に一定額を買うことだ。簡単に言うと、価格が変動する投資対象を毎月決まった金額で買い続けることで、投資対象の価格が上昇すると買う量は少なくなり、価格が低下したときには多くの量を買うことになる。つまり、長期的に見ると購入価格が平準化し、価格変動リスクを分散することができる投資手法だ。
積立投資のデメリット
仮に、投資対象の価格が右肩に上がり続けるとしたら、積立投資はデメリットにもなる。徐々に購入する分の価格が高くなるためだ。価格が安いうちに一括でたくさん買った方が利益は大きくなるため、積立を行う前によく検討しよう。
将来的なお金への不安
「景気回復は実感しているけれど、給料は上がらない」、「将来受け取る年金は減額されそう」、「老後の医療費が心配…」など、将来のお金にかかわる漠然とした不安をお持ちの方は多いではないだろうか。
日本の社会保障負担額は、人口減少や少子高齢化などを背景に現行制度を前提とすると、将来世代の負担が大きくなることが見込まれている。また、医療の進展により平均寿命は今後も延びる可能性が高く、将来かかる医療費の負担も大きくなることが予想される。
財務省の統計では、2014年に65歳以上の方ひとりを現役世代2.2人が支えていたものが、2025年には1.8人が支えることになると推計されている。そのため、今後は税金や社会保険料などの負担が重くなっていく可能性がある。
※出典:財務省 ウェブサイト(http://www.mof.go.jp/zaisei/matome/thinkzaisei11.html)
積立投資を活用し老後資金の計画を
私たちが受け取る賃金は減少傾向にあるため、「毎月貯金に回せる金額」には限界があるだろう。だからこそ、毎月使わずに貯金に回っている資金を活用する手段の1つとして、積立投資がある。
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プレミアム積立®(プチ株®)とは、簡単に説明すれば「毎月、好きな株式の銘柄を好きな金額の範囲で買えるだけ買い、積み立てていく」というカブドットコム証券のサービスである。最低金額は500円で、銀行からの自動引き落としを無料(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行、スルガ銀行、大垣共立銀行)で設定できるので手軽だ。
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