2018年8月27日8時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週初、トランプ米大統領は「FRBの進める利上げを批判、中国と欧州を為替操作している」と物言いをつけた。こうした背景もあり、為替市場では多くの通貨に対し、米ドルは売りで反応した。しかしこの影響はユーロ/米ドルに大きく影響し、買い戻しが継続。ユーロ/円は21日(火)以降、日足で4日続伸となり、24日(金)には週高値となる129.42円を示現した。週間での値幅も3円をゆうに超え、ほぼ高値で引けた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日27日(月)のロンドン市場がサマーバンクホリデーで休場であることから、今週は実質4日の勝負となりそうだ。週を見渡しても、28日(火)米消費者信頼感指数、29日(水)米GDP改定値、31日(金)ミシガン大学消費者態度指数確定値等、どちらかというと小粒の経済指標ばかりで、市場の流れを変えることはないとみている。為替市場にとってはやや材料不足で、ユーロの戻りを試す局面の継続だろうか。ただ米独の2年債の金利差でみた場合、その水準が実に30年ぶりの水準まで拡大している現状を踏まえると、ユーロ/米ドルの戻りも極めて限定的と判断している。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.00~112.00円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1700ドル、ユーロ/円で127.50~130.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。