昨日の海外時間には、日経平均先物が堅調に推移したことから円売りが優勢となりましたが、NY市場がレーバー・デーで休場だったことから小動きとなりました。

今後の見通し

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(画像=PIXTA)

昨日EUのバルニエ首席交渉官(Brexit担当)が英国が提示した離脱後の通商協定案に「強く」反対すると述べたことからポンド売りが優勢となりました。結果的に先週同氏が「他のどの第三国とも交わしたことがないような相互関係を英国に提供する用意がある」と述べて急騰した分の上昇幅をすべて戻しました。今後もポンド相場はBrexitに対する期待と、楽観とそれを打ち消す報道で上下する展開が続くと考えられます。

一方ドル円は欧州時間に日経平均先物が反発したことから買い戻しが優勢となりましたが、その後は小動きとなりました。引き続きBrexit関連や、トランプ政権の通商政策絡みの報道を見ながらの動きが続く見通しで、大きなトレンドには繋がりにくいと考えます。

111.10円のドル売りポジションを維持

昨日作った111.10円のドル売り円買いポジションをそのまま継続保有しています。損切りラインは111.30円です。

海外時間からの流れ

欧州時間、欧州株式が堅調に推移する中、日経平均先物も上昇したことから円売りが優勢になって、ドル円は111.10円台まで、ユーロ円は129.10円台まで上昇しました。その後「トリア伊経済・財務相が来年度予算の財政赤字をGDP比2%以下に維持するように連立与党に求めた」と報じられたことからユーロドルは1.1620台まで上昇しました。

NY時間はレーバー・デーの休日で、債券、株などが休場だったことから各通貨ペアとも小動きとなりました。

東京時間にはいって、日経平均が弱含んだことから円買いが優勢となりましたが、その後戻しています。

今日の予定

今日の海外時間には、英・8月建設業PMI、ユーロ圏・7月生産者物価指数、米・8月ISM製造業景況指数、米・7月建設支出の発表があるほか、エバンズ・シカゴ連銀総裁の講演が予定されています。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp