3月決算企業の第1四半期決算発表も先月中旬に終了しそれから1カ月以上が経過しました。したがって8月の第二週に入って決算を発表した銘柄でもアナリストによる業績や目標株価の見直しも随分と進んだと思われます。そこで今回は先月7日と8日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算企業を対象に決算後に2社以上が目標株価を引き上げた銘柄(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかで目標株価の引き上げが目立ったのがオリンパス(7733)で、和解金など多額の損失計上で第1四半期の営業損益は赤字となったものの、好調な医療事業などを評価してか5社が目標株価を引き上げており株価は先月29日に年初来高値を付けています。また、第1四半期の営業利益が大幅な増益となったダイキン工業(6367)とニコン(7731)、JXTGホールディングス(5020)でも決算発表後に3社が目標株価を引き上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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