40代こそモテ期到来!

会話術,植草美幸
(画像=The 21 online)

40代の未婚率が増えている。いくつになっても出合いを求めている人は多いだろう。しかし、「女性に話しかけるきっかけが作れない」「そもそも出会いがない」「デートしても、そのあとの関係が続かない」……。そんな悩みを抱えているのは、もしかしたら「おんなごころ」に疎いせいかもしれない。女性は男性に何を求めているのだろうか。これまで数々のカップルを成立させてきた、婚活アドバイザーの植草美幸氏にお話をうかがった。

恋愛において「軽さ」は武器になる!

「女性との出会いがない」。これは、恋人がいない多くの男性が口にする言葉です。実は女性も同じように、「どこかにいい人がいないかな」と男性との出会いを待っています。

でも、お互いに出会いを待っているだけの「待ち子さん」と「待ち男くん」では、永遠に出会いはありません。最近は肉食系女子も増えていますが、女性は基本的には受け身。出会いがほしければ、男性側から積極的に働きかけるしかないのです。

彼氏がいない女性は、多かれ少なかれ「私なんて」という自己否定感を抱いています。だから、男性から声をかけられることは、自分が女性としてちゃんと認められているような気がしてうれしいもの。決して迷惑なことではないのです。

職場に独身の女性がいないなど、出会いが少ない人は、そのチャンスを少しでも増やす工夫をすることが大切です。お勧めはテニススクールやワインの試飲会など、女性会員が多そうな趣味のサークルやスクールに通うこと。共通の趣味をきっかけに、自然に会話を始めることができます。また料理教室なども、結婚したがっている女性が多く通っていますから、出会いの宝庫といえます。

では、具体的にどう声をかけるのか。基本は、「素直に自然に」です。いきなりデートに誘うわけではありませんから、最初は気軽に雑談すればいいのです。

とはいえ、いきなり「雑談」といっても何を話したら良いかわからないという人もいるはず。そこでお勧めなのが、女性が困っているときに声をかけること。職場であれば、重い資料を持っていてつらそうなときに、「5階まで運ぶの大変だよね、手伝うよ」といった具合に爽やかに話しかけます。こうした場面を何度か作ると、自然に話しかけるきっかけを作れますし、女性は「私が困っているときにいつも助けてくれる人」という印象を抱くので、好感度が上がりアプローチしやすくなります。

さて、女性とある程度親しくなったら、今度はアプローチに移ります。まずは、「一緒にお茶でもいかがですか?」と軽く誘ってみましょう。そのときに大切なのが、相手に深刻さを感じさせないようにすることです。さらに大切なのは、断られても深刻に受け止めないこと。「重い」と一度でも感じてしまえば、女性は逃げたくなります。むしろ、「残念!」といった具合に軽口をたたいて何食わぬ顔をしているほうが、女性側も次の誘いに応えやすいのです。

女性は皆「お姫様」だと思え!

さて、あなたが出会いのチャンスを活かし、女性とデートできることになったとします。ここから恋人になるところまで辿たどり着くには、最初の2回のデートがカギを握ります。

最初のデートで、一番大切なのは第一印象です。爽やかで清潔感のある服装をいつも以上に心がけてください。相手はまだあなたのことをよく知りませんから、1回目に女性があなたのことを判断するポイントは、外見しかないのです。

服は自分の身体のサイズに合ったものを選び、きちんとプレスをかけておきます。鼻毛が出ていないか、髪型は整っているか、爪がきれいかといったこともチェックします。ちなみに私は「鼻毛が束で出ているのを見て、ムリ!と思った」という女性を何人も知っています。

最初のデートで第一印象をクリアしたら、2回目のデートは女性へのアピールタイムになります。ここで意識すべきなのは「女性は基本的にはお姫様」だということ。自分のことを大切にしてくれる人を求めています。ですから「いかにあなたのことを大切にできるか」をアピールするのです。

このときに求められるのが、相手の立場で想像力を働かせることです。たとえば、女性はスカートをはいていると、風が中に入ってくるので、体感温度が男性よりも低く感じます。冬のデートのときに、外で女性を待たせるような男性は論外。もし連絡をしたときに、外で待っているようなら、「寒いよね。中に入ってお茶でもしてて!」と言える男性がモテます。

また女性はおしゃれをしようと思うと、男性よりもずっと歩きにくい靴を履かなくてはいけません。ですからあなたがいくら街歩きが好きだとしても、歩かせすぎるのは禁物です。

女性が難しいのは、心の中では「もう歩きたくない」と思っていても、相手との関係が浅いうちは我慢して口に出さない傾向があることです(つきあいが長くなると本音を言うようになります)。だから、男性側が気づかなくてはなりません。そのためには「疲れてない?」「大丈夫?」などと何度も聞いてあげましょう。そうすることで、女性も「自分のことを気遣ってくれている」と感じます。

女性との会話では「サンドバッグ」になれ!

女性との会話では、主導権は相手に渡し、ひたすらサンドバッグになります。女性が話したいように話をさせてあげるのです。すると、あなたのことを「自分の話をちゃんと聞いてくれる人」「理解してくれる人」と感じます。こうした人と一緒にいると居心地が良いので、「また会いたいな」と思ってくれます。

具体的には、「同調」と「褒めること」が基本になります。間違っても反論や否定はしてはいけません。どんなに納得できなくても、「それは?(楽しい・嬉しい・悲しい・大変)だったね」といった定型文で、相手の気持ちを肯定してあげましょう(上。

ここまで聞いて、「面倒くさい」と思われるかもしれません。でも大丈夫。つきあってからもまったく同じことを続けろとは言いません。まずは、好意を抱いてもらうためだと割り切ってください。

こうして2回目のデートで自己アピールをしたら、いよいよ3回目のデートでストレートに「好きです。つきあってください」と、意思表示をしましょう。これまでのデートで、大切にしている気持ちは十分に相手に伝わっているでしょうから、きっとOKしてくれるはずです。

若い男性よりも40代がモテる理由

このように女性は、「自分のことを大切にしてくれる男性」や、「自分のことを認め、理解してくれる男性」を求めています。つまり、優しくて頼りがいのあるお兄さんみたいな男性を求めているということです。

この部分については、若い男性よりも、40代の大人の男性のほうが有利です。若い男性はまだ自分に自信がありませんから、女性に対しても「ねえ、僕ってすごいでしょ。もっと認めてよ」と言いたがる傾向があります。これは、女性にとって「甚幼稚な男性」に感じるでしょう。

一方、大人の男性は、相手に関心や愛情を向けられる精神的な余裕があります。だから私の結婚相談所の会員さんの様子を見ても、40代以上の男性は結構モテるのです。

これまで恋愛があまりうまくいかなかった方もあきらめることはありません。女性心理をしっかりつかみ、行動できる男になれば、モテ期はこれからやってきます。

植草美幸(うえくさ・みゆき)結婚相談所マリーミー代表
1995年、アパレルに特化した派遣会社を創業。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、結婚相談所・マリーミーを東京・青山に開設。以来アラサー、アラフォーの男女を「幸せな結婚」へと導くことに日々邁進してきた。「愛情あふれる毒舌カリスマ婚活アドバイザー」としてテレビでも活躍。著書に『婚活学講座 尊敬婚すすめ』(評言社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。《取材・構成:長谷川敦》(『The 21 online』2018年4月号より)

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