IPO投資法で資産2億円超を築いたJACKさんが、投資仲間としても親交がある専業投資家の夕凪さんから投資哲学を引き出していく。第三弾は「伸びる投資家が使わない2つの口癖」について。(聞き手:JACKさん、編集:押田裕太)※本インタビューは8月29日に実施されました
目次
投資の分析力はパチンコで培った
パチンコから株式投資に切り替えた理由
――夕凪さんの分析力はどのようにして身につけたのでしょうか?
パチンコの影響が大きいでしょうね。パチンコで稼いで、ほんとにパチプロでずっとやっていこうかと思った時期もありました。自分にとってパチンコは監視する人がいないバイトだと思っていましたので。
――トレーダーの方は多いですよね。パチンコ、パチスロ、麻雀。どうして辞めたんですか?
人間関係のわずらわしさを避けたくてパチンコで稼ぐことにしたのですが、パチンコ屋にも実は人間関係があったのです。稼ぐとだんだん目をつけられて、店員や他のお客さんから嫌がらせを受け始めました。それが嫌でした。株は完全に人間関係がないのでいいですよね。あとは音やタバコの煙などの環境の悪さですかね。毎日出入りしていたので若い時の数年はいいかも知れないけれど、長いことずっとやっていたら健康に被害がでそうで。
加えてパチンコはレバレッジを掛けることができません。自分が行かないと稼げないのと、1日で稼げる量も決まっていてかつ体力が結構必要です。それが原因で無理だと思いましたね。
当時は、リーチなどの演出がすごく凝るようになってきはじめていて、自分にとってはそれが時間の無駄なんですよ。パチンコファンの夢を砕くようなことを言いますが、リーチが出るときにはすでに機械内で当たりかハズレかがもう決まっています。リーチの後にボタンを押すものもありますが、単なる飾りです。そんな演出はいらないので早く当たりかハズレかを出して欲しい。演出のために1分2分かかるのですが、それも積み重なると結構な時間なのです。
あの空白の時間で稼げる効率をけっこう落としているなと。だからだんだん嫌な方向に進み始めて時間効率が物凄く悪いと思っていましたね。
投資に必要な「気づき力」の鍛え方
パチンコで勝つ人の2つの特徴
――勝負師としてのメンタルとかはありますか? 投じる金額や引き際など。