wife2


はじめに

生命保険に加入していない主婦の方が、意外と多いのはなぜでしょう?加入されていない主婦の意見では、「夫の健康保険の扶養家族だから平気」「一家の大黒柱である夫が、生命保険に加入しているから大丈夫」そして、まだお子さんのおられないご家庭でよくあるのは、「まだ、子供もいないから慌てて生命保険に加入しなくても大丈夫。こういった、声が多いのが現状です。

なぜこういう考え方になってしまうのでしょう?それは、夫の健康保険に扶養家族として加入しているから、という意外と安易な安心感があるからです。実はこれが、大きな間違えなのです!この事を自動車に置き換えてみるとハッとすると思います。自動車を持つと、強制保険として自賠責に入りますよね。そして、事故などに備えて、沢山ある損害保険会社から任意保険である自動車保険に加入すると思います。自動車に関しては、強制保険と任意保険に加入して備えるわけです。

「夫の健康保険の扶養家族だから大丈夫」というのは、自動車でいう「自賠責に入っているから大丈夫」と言っているのと同じ事なのです。主婦には意外とリスクがついている事を、少し考えていきましょう。


夫の扶養家族として守られている部分は?

普段、あなたが病院に行けば、ご主人の扶養家族として健康保険が適用されるので、病院での負担額は3割負担です。そして、万が一の入院・手術では高額療養費制度というものが適用されます。しかし、それは手術費や入院費用をすべてまかなってくれる訳ではありません。もちろん、ご主人と違って扶養家族のあなたには傷病手当が当たるわけではありません。

この制度は、所得や年齢に応じて本人が支払う医療費の上限というものが定められています。もし、高額医療費に該当する金額に達しなかった場合、戻って来るお金もなければ、生命保険などから、保険がおりてくる保険金もなく、あなたはかかった医療費を生活費や貯蓄から削り出して支払わなくてはいけません。そして、高額医療費に該当したからといって全額カバーしてもらえるわけではないのです。ざっくり言うと、あなたが夫の扶養家族として健康保険で補償されているのは、医療費の3割負担という部分だけだと思って下さい。


主婦が病気になったら家の中はどうなる!?

もし、あなたが病気になったら家事や掃除、家の中はどうなるでしょう?近くに助けてくれる親類が居ればいいですが、そうでなかったら?しかも、お子さんが居たらどうです?あなたが食事やお弁当を作って、家事をこなしているからこそ、生活費というものの枠が出来ているのです。

主婦が病気になったら、病院にかかるお金以外のものも大いに発生してくるとは思いませんか?例えば食事ですが、あなたが作っていたからこそ安く収まっていた食費、家庭内に主婦業を出来る人間が居なくなると、デリバリーや外食・スーパーのお惣菜が続くでしょう。すると食費だけで、どれだけ出費が増える事か考えた事がありますか?家族は洗濯物が溜まると、自宅に洗濯機があってもコインランドリーに向かうでしょう。

要するに、あなたが主婦として節約したり気を使っていた事を完璧に代理でしてくれる人は居ないという事です。お子さんが居れば尚更の事です、父親はお弁当や学校で必要なものをどうカバーしてあげれば良いのか分からず、とにかくお金を持たせておけば大丈夫だろうと、ここでも別の出費が発生します。主婦は自給で働いているわけではありません、しかし、その労力を自給換算すると結構な金額になるのです。