グローバルマナーに合った表現とは?

英語フレーズ,ソライロモンド
元CAコミュニティ「ソライロモンド」のメンバー(画像=The 21 online)

旅行で、あるいはビジネスで、海外に出かける人は多いだろう。英語が苦手だと、ガイドブックに収録されている「便利な英語フレーズ集」に頼りがちだが、それでは実際のシーンに対応できないこともしばしば。そこで、元CAの方々に、実用的に使える英語のフレーズを教えていただいた。

機内で手荷物を収納できず、困っている人がいたら……

Ladies and gentlemen, thank you very much for your time with us.

皆さま、初めまして。この度は、私たち元CAのコミュニティ「ソライロモンド」×英語学習アプリ「ポリグロッツ」の【すぐに使えるスマートな英語フレーズ集】をご覧くださり、ありがとうございます。

CA時代には、様々な失敗や、お客様からの学びが、毎日のようにありました。本日は、それらの学びを生かして、次回、皆さまが海外出張やご旅行に行かれた際に、皆さんの印象にスマートさ、エレガントさをプラスできる英会話フレーズを、日本文化や海外との価値観の違いに触れながらお伝えしていきたいと思っています。

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例えば、機内で手荷物を収納できずに困っている方がいらしたら、“Let me help you.”のたった4語プラス笑顔(この笑顔がポイントです!)で、周りにいる方は、皆、「なんてスマートな人なんだろう!」と思うことでしょう。

同じシーンで使える、少しだけステップアップしたお申し出の表現に、“Do you mind if I help you? ”(「お手伝いしましょうか?」)があります。Mindは、本来、「気にする」という意味なので、「私がお手伝いしたいと言ったら、お気にされますか?」という、控えめかつスマートなお申し出の表現です。

ここで注意したいことは、相手に“No”と言われても、がっかりしないこと。「気にしますか?」に対しての“No”ですので、この場合は、あなたのお申し入れを喜んで受け入れてくれているのです。

私自身の新人CA時代の失敗談ですが、女性のお客様のお手荷物を上の物入れに入れて差し上げようとしたところ、“Please don’t touch my personal belongings. ”(「私の持ち物を勝手に触らないで」)と怒られてしまったことがありました。

機内には、様々な文化、バックグラウンドをお持ちのお客様がいらっしゃり、勝手に荷物を触られることを不快に思う方もいらっしゃいます。だからこそ、あなたの思いだけで行動せず、相手がそれを気にするかをまず確認することは、とても大切かもしれません。

ちなみに、ここでご紹介した“Let me help you.”と“Do you mind if ~? ”は、様々な形に活用できるとても便利な表現。

・Let me know your availability. あなたのご都合を私に知らせてくださいますか?

・Let me think about it. 検討させてください。

・Do you mind if I open the window? 窓を開けてもよろしいでしょうか?

・Do you mind if I close the window shade?  窓の日よけを締めてもよろしいでしょうか?

ぜひ、使ってみてくださいね。