セルゲイ・ブリン氏やイーロン・マスク氏など、40代のビジネス成功者の習慣は驚くほどシンプルだ。定期的なエクササイズ、良質な睡眠、時間の管理、充実したプライベートの時間といった毎日の小さな習慣が、人格や思考、アイデア、生産性、人間関係といった「成功の基盤」を作るのではないだろうか。

(1)イーロン・マスク--朝のシャワー、時間の効率化

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(画像=Lookus/Shutterstock.com)

Space XとTeslaの共同設立者兼CEOとして多忙な日々を送るマスク氏(47歳)の労働時間は、週85~100時間におよぶ。できるだけ多くのタスクをこなすために、「時間を最大限に活用する」ことがマスク氏の習慣だ(ビジネスインサイダーより)。

最大効率化を図るために、週3日をTeslaの業務、2日をSpace Xの業務にあて、5分刻みでスケジュールを組んでいる。ランチタイムも5分、電話の応対も極力制限し、代わりに毎朝30分間重要なメールにのみ目を通す。

「お金持ちは朝型が多い」というが、マスク氏も1日平均6時間ぐっすり眠り、午前7時に起床する。朝食をとることは稀だが、出勤前のシャワーは仕事モードに切り替えるための「最も大切な毎日の習慣」だ(CNBCより)。

(2)セルゲイ・ブリン--「健康生活習慣」が成功のカギ?

26歳でラリー・ペイジ氏とともにGoogleを立ち上げ、現在は親会社Alphabetの社長を務めるブリン氏(45歳)は、「健康的な生活を送ることが毎日の習慣」という意外な一面をもつ。

毎朝集中的にエクササイズを行うほか、頻繁にローラーブレードで走り回り、会議中にヨガのストレッチをする。足に負担をかけない靴として人気のビブラムの5本指スニーカーを愛用するなど、エクササイズ時のシューズにも気を配っている。また、血縁者にパーキンソン病の発症者があるため、予防目的で毎日緑茶を2杯飲むそうだ(WeAreTop10より)。

(3) ジャック・ドーシー--ランニング、曜日ごとのスケジュール

2006年に共同設立したTwitterを2015年に上場させたドーシー氏(41歳)は、マスク氏同様、1日16時間働くハードワーカーだ。時間を有効に使い、かつ仕事にメリハリをつけるために、曜日ごとにスケジュールを組んでいる。平日はマネージメントやミーティングなど組織内部のタスク、土曜日は休日、日曜日は1週間の振り返り・新しい週に向けた準備に費やす(バッファーより)。

午前5時半に起床後、数マイル走るのを日課にしているほか、休日には趣味のハイキングを楽しみ、心身ともにリフレッシュすることを心掛けている(WeAreTop10より)。

(4)イヴァン・ウィリアムズ--日中に体と頭を休める

ウィリアムズ氏(46歳)はGoogleに買収されたレンタルブログサービス「Blogger」を1999年に立ち上げたほか、Twitterの前身Obvious Corporationの創業者としても知られている。

毎日の習慣は、仕事の合間にジムを訪れリフレッシュすること。「エネルギーレベルの上昇は生産性アップにつながる」という理由で出勤前にエクササイズをする人も多いが、体の仕組みは一人ひとり異なる。ウィリアムズ氏も以前は早朝にジムに通っていたが、「昼間のほうが自分に合っている」と判断し、午前の半ばもしくは午後遅い時間帯に変えたそうだ(バッファーより)。

(5)サンダー・ピチャイ--歩きながら考える、新聞を読む

2015年にGoogleのCEOに就任したピチャイ氏(46歳)は毎朝午前6時半~7時に起床後、朝食と紅茶をとりながら、「ウォールストリート・ジャーナル」をインターネットではなく紙で読む。何気ない習慣だが、朝が苦手なピチャイ氏にとっては、ポジティブで生産的な1日を始める上で「欠かせない習慣」だという。

ピチャイ氏には「歩きながら考える」という一風変わった習慣もある。本人いわく「歩きながらしか考えられない」とのことで、時間を節約する意図もあるのだろうが、会議も歩きながら行うことが多い(ビジネスインサイダーより)。

文・アレン・琴子(英国在住のフリーライター)/MONEY TIMES

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