2018年11月8日10時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日7日(水)の米ドル/円は、米中間選挙の開票動向を睨んで乱高下する場面もあったが、終値では113.50円台に戻すなど堅調を維持した。中でも、113円割れの押し目買い意欲の強さが目を引く展開で、112.90円台で2度下げ止まるという展開だった。本日8日(木)のFOMCを見据えて、米2年債利回りが約10年ぶりに2.96%台へと上昇しており、日米金利差の拡大が米ドル/円相場を下支えている模様だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日8日(木)のFOMCについては、政策変更なしの公算で、焦点は12月(次回)の利上げに関する手掛かりとなる。7日(水)時点の12月利上げ確率(米金利先物市場の織り込み度合い、FedWatch)は7割強であり、市場は利上げを確信するまでには至っていない様子がうかがえる。このため、FOMCが12月利上げに前向きな姿勢を示せば、織り込み度合いの上昇とともに米ドル/円にも上値余地があると考えられる。ただ、長期金利の上昇が行き過ぎると株価の下落を誘い、(ドル買いよりも)円買いが強まる事も考えられるため注意したいところだ。FOMC後は米金利や米株の動向にも目配りが必要になるだろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。