先月下旬から3月決算銘柄の中間決算発表がスタートしていますが、それと並行して行われているのが12月決算銘柄の第3四半期決算発表です。そして12月決算企業は3月決算企業に次いで企業数が多いことから10月中に既に60社以上の東証1部上場企業が決算を発表したのに続いて11月に入っても数多くの企業が決算を発表しています。そこで今回は東証1部上場企業を対象に11月1日から昨日までに行われた12月決算銘柄の第3四半期決算発表を早速まとめてみました。
それをみると今期も残すところ第4四半期のみとなったこともあって2割余りの企業が通期の業績予想を修正しています。例えば通期の営業利益の見通しを55億円から760億円に上方修正したJUKI(6440)では決算発表翌営業日に株価が急伸し14%以上上げています。一方で通期の営業利益の見通しを200億円から120億円へと下方修正したアシックス(7936)では決算発表翌営業日の株価が14%近く下げ急落しています。
もう一つのヒント
●明日の決算発表スケジュールは
先月下旬からスタートした3月決算企業の中間決算発表もTOPIX500採用銘柄に限ると先月の31日がピークとなりましたが、今週もまだまだ多くの企業が決算発表を予定しています。こうしたなか明日はヤクルト本社(2267)やダイフク(6383)、三井不動産(8801)などが決算を発表する予定です。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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