2018年11月19日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の為替市場は英国のEU離脱をめぐるニュースヘッドラインに翻弄(ほんろう)される展開が継続した。決定的であったのは15日(木)にラーブEU離脱担当相が辞任を申し出た。今後の混乱を懸念した市場は英ポンドを売り急ぎ、当日高値から300ポイント、約2.3%の急落を演じた。地域的に近いユーロ/米ドルも売られ当日の安値は1.1271ドルだった。16日(金)はFRBの新任クラリダ副議長の「世界景気減速」を示唆する発言から米金利は低下、一転ユーロ/米ドルは買い戻され週高値1.1420ドルを示現し週を終えた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は目立った経済指標の発表等は予定されておらず、引き続き市場のかく乱要因は欧州、特に英国発のEU離脱交渉の進捗関連のニュースとなりそうだ。それ以外では今週21日(水)に、欧州委員会がイタリアから再提出された予算案に意見表明する。イタリアのポピュリスト政権は、予算案の再修正等に動く可能性は低く、今後も欧州委員会とイタリア政府の小競合いは続く。米独の2年債の金利差も直近30年で最大に拡大しており、ユーロ/米ドルも大きな上昇はないとみている。一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で112.00~114.00円、ユーロ/米ドルで1.1250~1.1500ドル、ユーロ/円で127.50~130.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。