子どもが健やかに育ち、笑顔でいる姿を見るのは親としてとてもうれしいものです。子どもの成長をきっかけとして、あるいは出産を機に注文住宅の建築を考える人も多いでしょう。子どもの成長とともに過ごす、子どもの能力を伸ばせる家にしてみませんか?ここでは、体力やコミュニケーション能力、自然を愛する気持ちの向上が期待できる家づくりを紹介します。
子どもの体力向上を目指す家
体を鍛えたり、健康を維持したりするために「外に出て遊びなさい」と親から言われた経験はありませんか?家の中ではどうしても行動が限られてしまい、のびのびと体を使った遊びができないので、子どもの体力向上を願う親の気持ちから出る言葉です。子どもの体力を付けたいと考えるのなら、家の中でも体を使って遊べるような工夫を凝らしましょう。
ボルダリングができる家
家の中で壁をよじ登るボルダリングができれば、体力や全身の筋力の向上が期待できます。あらゆるスポーツに共通する能力を鍛えられるので、「部活や地域のスポーツクラブなどで運動をしている」といった子どもがいるお宅にもおすすめです。こちらは手や足をかけるための「ホールド」を壁に設置していくだけなので、比較的安価で施工もしやすいです。
新築時ならば、ホールドを取り付けるときに壁の裏に付ける爪付きナットも簡単に打ち付けられます。子ども部屋やリビングだけでなく、ガレージにも設置可能です。黒板風の壁やコンクリート打ちっぱなし風の壁に、カラフルなホールドを取り付けていくと、おしゃれなインテリアとしても楽しめます。
秘密基地のある家
狭いところが大好きな子どもは多いものです。自分だけの空間として秘密基地があると、その中で自由に遊び回ります。秘密基地の中には適度に階段を付け、ハンモックなどをつるしておくと体を動かしながら遊べる部屋にもなります。雨が降って公園に行けない日でも、自由に走り回れるスペースを確保しておくと、親としても安心です。
リビングやダイニングの居心地を良くしてコミュニケーション能力を伸ばす
子ども部屋を居心地のいい空間にしすぎると、部屋にこもりきりで家族とのコミュニケーションが希薄になってしまうことがあります。コミュニケーション能力を伸ばしたいのなら、「リビングやダイニングが居心地のいい家」を目指し、家族のスキンシップが取りやすい工夫をしてみましょう。現在では一般的になった対面キッチンはもちろんのこと、キッチンカウンターにダイニングテーブルをつなげて子どもの勉強机にするのもおすすめです。
子どもが小さなうちは、家事をするパパやママとスキンシップを取りながら、そこでお絵かきをしたりパズルをしたりすることができます。大きくなってもリビングで勉強できるように、リビングの一角に勉強机をつくり付けするという手もあります。子どもが小さいうちは、大人の書斎コーナーとしてもよいでしょう。
リビングの一角だと来客時に気になるという場合には、リビング横に半地下スペースをつくり、そこに勉強机を設置するのがおすすめです。スキップフロアを有効活用して、別の階にいながらも人の気配を感じられる空間を意識してみましょう。スキップフロアなら、同じ建坪でも多くの床面積を取ることができるので、面積が限られた土地でも子どものためのスペースを多く取ることができます。
例えば、もりぞうのモデルハウス「悠の家」では、ダイニングキッチンを家の中央階に設け、そこを中心として空間が広がるよう設計されています。ダイニングキッチンから階段を下りるとリビングへ、上るとプライベート空間へと広がり、家のどこにいても家族の気配が感じられるでしょう。そのため、子どものコミュニケーション能力を伸ばすのに最適な家といえます。階段を自分で上り下りできる年齢の子どもがいるご家庭には、特におすすめです。
庭に草花を植えて、自然を愛する気持ちを育む
子どもが四季の移ろいを美しいと感じたり、天候の変化によって変わる景色に好奇心を抱いたりするなど、こういった気持ちを育む家づくりも大切です。無機質なものにばかり囲まれていると、自然に対して感動を覚える瞬間が少なくなってしまいます。リビングや子ども部屋には、その日の天気がよく分かるよう、外の景色が見える位置に窓を配置しましょう。
モミジのように、季節の移り変わりで葉の色が変化する広葉樹や、季節の中で花を咲かせる草花を植えた庭も、子どもの健やかな成長の一助となるでしょう。「季節によって変わる木の葉の色に好奇心を覚える」「草花が育ち花咲くことに感動する」なども子どもの自然を愛する気持ちを育ててくれます。
小さな家庭菜園をつくって収穫体験をさせてみるのも、よいでしょう。庭のスペースが取れなくとも、プランターで簡単に育てられる葉物野菜、赤カブ、ミニ大根、ミニトマトなどなら、初心者にもおすすめです。子どもの探究心や好奇心を伸ばしつつ、大人も自然なグリーンに癒やされる心地よい家になるでしょう。
子どもと一緒に健やかな毎日が送れる家を
毎日多くの時間を過ごす家は、大人だけでなく子どもにも配慮した間取りや工夫をしておくことで、家族みんなにとって心地よい空間にすることができます。特に、幼児がいる家庭では、家の中での遊びに限界を感じてしまうこともあるでしょう。注文住宅であれば、子どもとの毎日を想像しながら思い通りの空間をデザインできます。家族の笑顔があふれる家づくりを、体にも心にも優しい木の家で実現してみてはいかがでしょうか。(提供:MORIZOU online)
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