東京では記録的に連続降雨なしという状況になっており、乾燥しているなかでインフルエンザも流行っているようです。うがい手洗いをし、気を付けたいものです。9月は連続降雨記録となっていのですから、株式市場と同じで天候すらも一方向に動きやすいということなのでしょう。それでも株式市場は過度な下落への恐怖も薄らいでおり、割安銘柄等を中心に買い直しの動きが続くと思います。

目先的に過熱感が出ているのかと思ったのですが、今朝の新聞では騰落レシオの話が出ており、騰落レシオが低い水準のままだと報じられていました。ただ、日経平均は大発会の時に19,000円を割れるかもしれないと懸念されていたことを考えるとあっさりと1,000円以上戻しているのですから、目先的には利益確定売りや戻り売りが出易いということでしょう。割高感が強い銘柄等はいったん手仕舞い売りに押されるものも多くなるものと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(画像=PIXTA)

さすがに米国株の上値も重くなりましたが、それでも堅調な地合いが続いています。ただ、是といった材料もなく、米中の貿易摩擦問題が進展しているということでもある程度は織り込まれたと考えれば、上値が重いのも当然ということですし、それ以上の材料に乏しくさらに上値を買い上がる材料もないということです。

日本市場に限ってみても特に売り買いの手掛かりがあるということでもなく、指数に影響の大きな銘柄の空売りが増えるでもなく、テーマがあるでもありません。ここから、11月の四半期決算の発表が見られる小売株や12月決算の発表を受けての動きというのも出てきそうです。

引き続き、出遅れ感もあるイオン(8267)や高島屋(8233)などの小売株に注目です。また、三菱UFJ(8306)など銀行株もじりじりと戻してはいますが、ここで値持ちが良いようであれば、さらに戻りを試す動きになるのでしょう。割安感があるということでもないのですが、7期連続最高益を発表したABCマート(2670)も予想を下回ったとされるのかもしれませんが、注目です。

ABCマート(2670)は基準線や25日移動平均線を抜けたものの、雲や75日移動平均線に押さえられています。ここを抜けてくればしっかりとした動きが続くのだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・アルゴナビス)、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。メールマガジンも配信中。『ユーチューブチャンネル』も人気!

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。