「もう一度会いたい」と思ってもらえるメソッドとは?
ただ、その際、注意が一つあります。
それは、単に実績を記載すればいいということではなく、あくまで「実績を相手の希望に変える」ことが大切で、お客は、あなたの実績を自慢材料として知りたいわけではありません。自分の未来が、あなたとの出会いによって変わるかどうかを知りたいのです。
そこを抜かし実績だけを伝えても効果は半減するどころか、無視されてしまいます。これは非常に悲しいことですし、本来、救える人を救うこともできません。
では、どのような表現をしたら相手に希望を感じてもらいつつ、これまでの実績をきちんとした形で伝えることができるのか。
そのコツは、Before/メソッド/Afterで伝えることです。
このままだとなかなかイメージできないと思いますので、私のケースを例に解説します。
私は日頃、コンサルティングというサービスを扱っていますが、それをこのテンプレートに当てはめてみると、
Before:借金2000万円を抱える旅行会社の社長に
メソッド:たった一つのメソッドを伝えることで
After:1年で2億円稼ぎ、借金を一括返済
と表現することができます。
これを名刺に書き込むことで、名刺を受け取った相手は、そこに希望を感じることができます。そして、もう少し話を聞きたい、試してみたいと考える。これこそが、Before/メソッド/Afterで表現する効果です。
船ヶ山 哲(ふながやま・てつ)レムズリラ代表
1976年、神奈川県生まれ。心理を活用したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1,000社以上のクライアントを獲得。その卓越したマーケティング手法は、数々の雑誌やメディアに取り上げられ、現在ではテレビ番組(テレビ神奈川)のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組(FM横浜)でもメインパーソナリティーとして活躍中の起業家。また、プライベートでは子供の教育を最優先に考え、マレーシアのジョホールバルに在住。(『THE21オンライン』2018年10月03日 公開)
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