投資を始める人が増えている。株式、債券、FXなどの投資を行うためには、まずは証券会社に総合口座を開設しなくてはならない。そこで迷うのが、どの証券会社を選ぶのかだろう。証券会社を選ぶ際は、手数料やサービスなどさまざまな面で比較することが重要だ。そこで今回は、ネット証券会社をツールの使いやすさで比較してみた。証券会社選びの参考にしてほしい。

SBI証券の「HYPER SBI」————取引スピードを追求

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(画像=felipe caparros/Shutterstock.com)

SBI証券のツールは、PC向けの「HYPER SBI」と「SBI CFDトレーダー」、スマートフォン向けの「SBI証券 株アプリ」「HYPRE FXアプリ」「HYPER 先物・オプションアプリ」「HYPER CFDアプリ」がある。

「HYPER SBI」は、取引スピードを追求して開発されたシステムだ。板情報画面でドラッグ&ドロップするだけで発注ができるので、とても手軽だ。さらなるスピードを追求して開発された新機能「スピード注文」が搭載された。「売り」または「買い」の最良気配ボタンをワンクリックするだけで、発注が完了する。

信用取引や先物・オプション取引も利用できる。「HYPER SBI」は原則月額500円の利用料金が必要だが、新規口座を開設してから1ヵ月は無料で利用できる。その後も現物取引を1回以上行えば、その翌営業日から36日間無料で使える。信用取引口座または先物・オプション取引口座を開設すると、原則無期限で無料になる。

スマートフォン向けアプリの使いやすさにも定評があり、プッシュ通知やランキングなど便利な機能が充実している。

楽天証券の「MARKETSPEEDII」————アルゴ注文で自動取引の幅が拡大

楽天証券の取引ツールは、PC向けの「MARKETSPEED II」「MARKETSPEED」MARKETSPEED for Mac」「MARKETSPEED FX」、スマートフォン向けの「iSPEED」「iSPEED FX」「「iSPEED 先物OP」、タブレット向けの「iSPEED for iPad」がある。

「MARKETSPEED」は、1999年以来60万人以上が利用しているオンライントレードツールだ。20種類以上の分析チャート、リアルタイムランキング、日経テレコン無料利用可能など様々な魅力がある。

その「MARKETSPEED」をさらに進化させたのが「MARKETSPEED II」だ。「MARKETSPEED II」の最大の特徴はアルゴ注文だ。アルゴ注文とは、事前に登録した条件に合致した場合、自動で注文が発注される機能である。例えば、指定した価格の気配が表示されると瞬時に自動で注文が発注される。また、逆指値注文を入れているときに、株価が自分に有利な方向に動くと逆指値価格を自動修正する「トレイリング注文」などが利用できる。日中仕事をしていても、あらかじめ設定だけ行っておけば取引が自動で行われるので、兼業トレーダーにとってかなり便利な機能だ。

利用料は3ヵ月2,500円だが、初回の利用から3ヵ月は無料で、FXや信用取引口座などを開設すれば、その後も無料で利用できる。

マネックス証券————さまざまな端末で利用できるクラウドサービスが魅力

マネックス証券の取引ツールは、PC用の「マネックストレーダー」「MonextraderFX」、スマートフォン向けの「マネックス証券アプリ」「マネックストレーダー株式スマートフォン」「マネックストレーダーFXスマートフォン」「トレードステーション米国株スマートフォン」、タブレット用の「マネックストレーダー株式タブレット」がある。

特に便利なのが、「マネックストレーダー」のクラウドサービス機能だ。マネックストレーダーはPC、スマートフォン、タブレット向けに提供されているが、端末を変えても銘柄フォルダの共有が可能。外出先でチェックした銘柄を自宅でじっくり検討することができるので、忙しい兼業トレーダーにとってはうれしい機能だろう。

カブドットコムの「kabuステーション」——独自の情報配信で個人投資家をサポート

カブドットコム証券のツールの中でも特に特徴的なのが、PC向けの取引ツールである「kabuステーション」。カブドットコム証券独自のビッグデータ解析技術や、情報サービスの提供に力を入れている。

例えばSNSなどに投稿された投資家たちの莫大な数の予想データから話題を先取りする「ソーシャルモメンタム」、リアルタイムな小売市場の売れ筋やPOSデータから解析された消費者の購買行動分析を投資に活かす「リアルタイム消費財トレンド」などを提供。これらの情報を使って、独自の投資判断をいち早く行うことができる。

GMOクリック証券————スマホアプリの使いやすさに定評

GMOクリック証券はPC、スマホどちらにもツールを提供している。PC向けは「スーパーはっちゅう君」「発注君」「レーザートレード」、スマートフォン向けは「iClick株」などがある。

特に「iClick」シリーズは、直感で操作できる操作性の高さが評価されている。ウォッチリストやマーケット情報など、どの画面を利用していてもすぐに注文が行えるのは便利。また、ウォッチリストはPC会員ページと同期されており、気になる銘柄の価格をどこでも確認できる。

ツールの使いやすさも重要なポイント

ネット証券会社での取引は、PCやスマートフォンを使って行うだけに、ツールの使いやすさが証券会社選びの重要なポイントとなる。ほとんどのツールはダウンロードしてから一定期間は無料で、条件を満たせばその後も無料で利用できる。ぜひ活用してより快適な取引を行ってほしい。

文・MONEY TIMES編集部/MONEY TIMES

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