自分の過去の提案パターンを活用する

アプローチ方法
(画像=THE21オンライン)

2つ目の「パーツ」というのはテンプレートにはめ込むという発想だが、提案書であれば、ちょうど1つのパラグラフが1単位だと考えてもらうといい。

テンプレ同様過去の勝った提案書に盛り込んだパラグラフを、パーツという発想でいつでも使えるように分かりやすく保存しておくのだ。

お薦めなのはPC上に「ネタ帳」というファイルを作っておき、後でキーワード検索でききるようにして、「いつか使えそう」と思った基準でパーツをどんどん溜めていくという方法だ。

実は提案書を「書く」というより、「組み立てる」という発想の方がスピードアップが図れる。

ただし提案書にキラッと光るモノ、他社と比較して勝るモノがなければコンペでは勝てないので、最初から勝つためのキラーコンセプト、つまり前面に打ち出すアイデアやコンセプトを考えるのを忘れてはならない。

もちろん、それ自体に過去の勝ちパターンを流用しても構わないが、一旦、制限時間を決めて、他の切り口を考えてみる方がいい。

制限時間内に思い浮かなければ、ここは迷わず流用にする。

働き方改革が進行する中、自身のデスクワークのやり方を一度見直してはどうだろうか。

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(出典:「営業サプリ」https://www.eigyousapuri.jp/)

大塚 寿(おおつか・ひさし)エマメイコーポレーション代表取締役
1962年、群馬県生まれ。1986年、株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。サンダーバード国際経営大学院でMBA取得後、営業研修を展開するエマメイコーポレーションを創業、現在に至る。著書に『リクルート流』(PHP研究所)、『オーラの営業』(Nanaブックス)、『仕事をつくる全技術』(大和書房)、累計28万部のベストセラー『40代を後悔しない50のリスト』シリーズ(ダイヤモンド社)など多数。共著に『法人営業バイブル』(PHP研究所)など。(『THE21オンライン』2018年11月19日 公開)

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