コカ・コーラ(NYSE:KO)の第4四半期決算は14日(木)の市場開始前に予定されている。市場予想はEPS0.43ドルであり、売上高70億6000ドルとなっている。前年同期では、EPSは0.39ドルで、売上高は75億ドルであった。

過去16四半期で、コカ・コーラは市場予想を13回上回っている。EPSが下回ったのは一度のみである。

しかしこの成長の後で、米中間の貿易戦争のさなか、さらなる株価の上昇にはサプライズが必要になるだろう。

米国市場最長の景気拡大局面の終了の懸念が増幅する中で、消費者の必需品となっているコカコーラは、景況株より上手くやってのけるだろう。

しかし、テクニカル的には同社株の上昇勢いは弱まり、今後下落するサインがみうけられる。

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(画像=Investing.com)

Cornerstone Macro社のテクニカルアナリストのヘッドであるカーター・ワース氏は、先週金曜日のCNBCで、コカ・コーラ株のチャートは上抜けして上昇すると述べていた。

同氏は、コカ・コーラ株は、昨年のダウ平均の銘柄と比べてアウトパフォームしていることを指摘する。ダウは昨年4%の上昇であったが、コカ・コーラは15%の上昇である。また同氏の予想は、コカ・コーラ株の2018年の5月から上昇トレンドラインを根拠にしている。

しかし我々は、カーター氏のように楽観的ではなく、同社の上昇勢いは停滞してきていると考える。コカ・コーラ株は200日移動平均線の水準で4度反発している。投資家にとっての疑問は、同社株は、昨年11月の50.84ドルの水準を超え、短期・中期の上昇トレンドが長期と一致して上昇していくかどうかということである。

RSIはネガティブダイバージェンスである。RSIのモーメンタムはクリスマス・イブの下落のときにはRSIは10月の水準まで下がっている一方で、価格は10月の安値よりは上でとどまっている。

これが指し示すのは、今後上昇勢いが弱まり、株価の下落が考えられる。また、RSIは大きなヘッドアンドショルダーを形成しようとしている。

過去2週間で5%の上昇で47ドルになった後で、我々は買うとしても、クリスマス以後の上昇トレンドラインまで下落して押し目を待つ、もしくは新たな11月の最高値を超えて上昇トレンドが継続する道のりを整えるまで待つことを推薦する。

11日には上髭を形成しており、これは弱気のサインである。コカ・コーラ株の11日の終値は、49.61ドルであり、心理的節目である50ドルの水準や、11月の50.84ドルをまだ超える事ができていない。我々は今後下落することを予想している。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、最高値が更新され、上昇トレンドが確定するまで待とう。次に、調整で下げた後で、大陽線で上昇勢いを確認しよう。

一般トレーダーも、新たに最高値を更新されるまで待ち、さらに調整下げで良いエントリーを待つ。しかし、上昇トレンドラインを割るかどうか待ったり、1月のレンジ上限の48ドルを割るかどうかを確かめる必要はない。

積極的なトレーダーは、良いリスクリワードレシオの上で、現在ショートできるだろう。

トレード例

エントリー: $49.60
損切り: $50
損切り幅: $0.40
目標価格: $48
利確幅: $1.6
リスクリワードレシオ: 1:4(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス コーエン