2019年3月7日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日6日(水)の米ドル/円は、111円台後半のおよそ30銭の狭いレンジで弱もち合いの展開。豪ドルやカナダドルを除けば、主要通貨は総じて小幅な値動きにとどまった。本日7日(木)のECB理事会や明日8日(金)の米2月雇用統計から、次の手掛かりを得ようと市場は様子見姿勢に傾いているようだ。また、本日7日(木)から明日8日(金)にかけて112.00~112.05円を行使価格とする為替オプションが30億ドル弱の規模で満期を迎える。こうした中、本日7日(木)の米ドル/円は、112円台の重さと111円台半ばの堅さの両方を意識したもみ合い商状が続きそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日7日(木)は欧州中銀(ECB)理事会に市場の注目が集まっている。

1.景気見通しと物価見通しの下方修正度合い
2.新たな長期資金供給オペの導入
3.低金利維持の期間に関するフォワードガイダンス修正

などが焦点だ。もっとも、事前のリーク報道などで、1や2についてはある程度織り込み済みであろう。3のフォワードガイダンス修正(利上げ開始時期の後ずれ)がなければユーロが大きく下落する事はないのかもしれない。いずれにしても、日本時間22時半から始まるドラギ総裁の会見が最も注目される事になるだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。