リラックスして話すため「鼻呼吸」を意識しよう
ベストな声で話すためには、口呼吸ではなく鼻呼吸をすることも重要です。
口呼吸は「胸呼吸」(浅い呼吸)のため、「ハアハア」となんとなくせわしい呼吸になります。
それに対し、鼻呼吸は「深呼吸」です。リラックス作用がある副交感神経が高まるため、緊張感が薄れ、血圧や心拍数が下がります。鼻から息を吸うと重要なポイントとなる「間」ができるので、ひと呼吸おいて、ゆったりとした口調で話すことができるようになります。そうすると、言うべきことを頭の中で整理しながら話せるため、わかりやすい説明ができるようにもなります。
声を出す前には腹式呼吸とストレッチ
腹式呼吸を意識的にやってみるのも、声のトレーニングとして有効です。やり方は次の通りです。
1 下腹部に両手を軽く当てる。
2 鼻から息を吸う。
3 お腹がふくらんだ状態をキープする。
4 お腹がふくらんだ状態をキープしたまま、口から息をスーッと吐く。
このとき大切なのは、お腹のふくらみをキープすること。胴体を土管のような筒状に保つイメージです。
5 今度は口から息を吐くとき、お腹のふくらみをキープしたままで、「あ」「あ」と声を出す。
この腹式呼吸と合わせて、上に紹介するストレッチも、声を出す前の準備として行なってみてください。習慣化すれば、自分でも声が変わったことがわかるようになると思います。