2019年3月12日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日12日(火)日本時間朝、ユンケル欧州委員会委員長とメイ英首相が新しいEU離脱案について合意した。これはバックストップが恒久的な措置ではないということを法的に担保した内容になるため、本日12日(火)の英下院での採決の見込はかなり高まってきている。ただ、少しでも離反者がいる場合は可決できないので、本当に可決するかどうかは微妙なところだ。否決された場合はやはりショックでポンドは現状レベルより少し落ちると思われるが、否決の際の下落幅はさほど大きくないと思っている。最近、ポンドのボラティリティが高まっているため、下落は100~150ポイントくらいだろうか、その辺りで収まると思っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

合意なき離脱を避けようということでは、英下院議員のほとんどと欧州側も合意している。ということでむしろ、この新しい離脱協議案が受け入れられないのであれば、残留という手段しかないということになる。単純化すると、「残留」か「離脱案でのブレグジット」かの二択しかなくなってきているので、本日12日(火)の投票で否決された場合、瞬間的にポンドが下落する可能性はあるものの、どのみちポンドは上がるとみている。離脱案が合意されれば本日12日(火)中にでもに英ポンド/米ドルが1.35ドルを超える動きになるだろうし、否決された場合でも、最終的に国民投票か残留という道しかなくなるので、その場合、英ポンド/米ドルは時間はかかるが更なる上昇になるとみている。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。